フットサル日本代表86年生まれトリオ鼎談 FP滝田学×FP渡邉知晃×FP皆本晃 前編イタリア遠征総括
ゲキサカ / 2014年10月23日 19時35分
滝田「ただね、晃の指示は誰にも伝わっていない。今回の遠征でもちょっとチーム内で話題になったのですが、ものすごい勢いで喋っているから、誰も聞き取れていないんですよ」
皆本「伝わっているでしょ? 伝わっていないの? じゃあ、みんな俺の言葉じゃなくて感覚で動いていたの?」
滝田「多分、そうですね」
皆本「じゃあ、みんなのディフェンス能力が上がっているだけかもしれない。自分の中では『縦』とか『中』とか言ったら、その通りにみんなが動いてくれているイメージがあったんだけどな」
――今回、代表に初招集された荒牧太郎選手が、そのあたりを指摘したと聞いたのですが、今まではあまり話題にならなかったんですか?
滝田「いや、結構、言っていましたよ。『ネコ語』って呼んでました」
皆本「うん。スペイン遠征のときから指摘されたけど、ある程度はみんな分かってくれていると思います。僕とかは海外の相手と対戦すると、どうしても小さいし、みんなを動かして勝負しないといけない。『いちいちウルセー』って、みんなにも言われるくらいですけど、それくらいやらないといけない」
滝田「でも、勘違いですね。自分が動かしているっていうのは(笑)。この遠征で僕が感じたのは、試合の途中で悪い状況が続いて、真ん中を簡単に使われて、ピヴォに当てられて、守備の狙いが定まらないことがあった。結構ピヴォにスコンスコンと入れられた。でも、良い状況のときは、どこを切ればいいか。相手の利き足はどっちを切ればいいかとか、すごく整理できていた。前からのプレスも行きやすそうだったし、フィクソも前を取ることができた。不利な状況になりにくいというか、最後の試合は前からのプレスもはまっていた。リエッティはプレス回避もうまかったけれど、もうちょっとフィクソ主導で悪い流れのときに、修正できればよかったなと思います」
皆本「リエッティは、3-1の布陣(後ろに3人、前に1人)じゃなくて、4枚(4人が一列に並ぶ形)で回してくる。3-1だったら、僕とか滝田が後ろにいるから、『どっち切れ』『どっち切れ』って指示を出せるのですが、リエッティ戦のように4枚でグルッと回られると、そういう形でできない。結局、先制点を取られたときも、僕らが後ろじゃないときに、ローテーションで走られたて、パスを出されてシュートを打たれた」
滝田「イタリアのクラブは、大体タイプは似ていましたが、いろいろな完成度の高いチームと戦えたことは良かったですね」
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