[選手権予選]「ボロボロだった」時期を乗り越えた夏の千葉王者・習志野、劇的V弾で準決勝進出:千葉
ゲキサカ / 2014年11月5日 20時27分
[11.2 全国高校選手権千葉県予選準々決勝 習志野高 1-0 東京学館高 東総運動場]
第93回全国高校サッカー選手権千葉県予選準々決勝が2日に行われ、夏の高校総体予選で優勝した習志野高と東京学館高との一戦は、後半終了間際に交代出場のMF米田悠斗(3年)が決めた決勝点によって、習志野が1-0で勝った。98年度以来16年ぶりとなる選手権全国大会出場へ前進した習志野は、9日の準決勝で流通経済大柏高と対戦する。
夏の千葉王者にとって全国総体以降は試練の日々だった。総体予選で5年ぶりに優勝した習志野だったが、躍進が期待された全国総体では初戦で初芝橋本高(和歌山)に0-3で敗戦。相手の堅い守りを攻略できず、セットプレーと試合終盤の連続失点によって早々に大会を後にした。その後チームは主将の注目SB佐古大輔(3年)ら怪我人が続出。砂金伸監督は「インターハイで負けた後、結構チームがボロボロになっちゃって。手術したヤツもいるし、ギブス巻いていたヤツもいるし、そういう主軸がいない間ですぐ遠征へ行くじゃないですか。そうしたらボロボロで、試合やればやるほど『このチームで良く千葉県優勝できたよな』と思うくらいに格下げしまして・・・」と振り返る。
遠征では攻守のバランスを欠いて失点が続くなど、結果が出なかった。チームにとって試練の夏。ただ、その中でチームは逞しく成長する。「『リーグ戦でプリンス上がるのもオレたちの夢だから』って気持ちを切り替えさせながら、怪我人が数人いる中で取っ替え引っ替えサブの連中出しながら、9月、10月のリーグ戦を乗り越えられた。きょうも『誰かいなくても乗り越えられてきたし、オマエら絶対に乗り越えられるよ』という話をした」と指揮官が説明したように、全員で苦境を乗り越えたチームはプリンスリーグ関東昇格への第1関門である千葉県リーグ1部で優勝。この日は怪我人不在の中でチームを支えたMF木村拓麻(3年)が大学受験のために不在というピンチだったが、指揮官の言葉通りに全員で乗り越えて見せた。
ただし、試合は大苦戦だった。立ち上がりからフルスロットルで習志野にチャレンジした東京学館が習志野を押し込む。10番MF若本紘次郎(2年)やFW金子友也(2年)らが果敢な仕掛け。そしてシュートレンジに入れば間髪入れずにミドルシュートを狙っていく。そして敵陣でスローインを獲得すると、CB鵜飼亮多主将(3年)と左SB片山修(2年)が左右から次々とロングスローを放り込んだ。17分には右ロングスローのこぼれ球をMF秋月健太(2年)がシュート。そのこぼれ球を若本が決定的な形で押し込もうとする。
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