[特別インタビュー]スターダムを一気に駆け上がったF東京MF武藤(前編)「“負けず嫌い”が自分の支え」
ゲキサカ / 2014年12月25日 16時54分
――劇的に環境が変化したと思いますが、どういうときにそれを実感しますか。
「街で歩いているときに声を掛けて頂いたり、『見ているから頑張ってね。応援しているよ』と言葉を掛けてもらえたりするときに感じます。地元だったら、知り合いとか、地元の人だから声を掛けてもらえるというのがあると思いますが、どこに行っても声を掛けて頂けるようになったので。そうしてもらえるのはサッカー選手としてもうれしいですし、大きく変わったんだなと実感できるときですね」
――プライベートの時間があまりなさそうですね。
「プライベートの時間を取るのは難しくなりましたけど(笑)、サッカー選手でも、活躍できた選手のみがそういう経験ができると思うので、非常にありがたく思っています」
――それだけの人に知られて、「結果を残さないといけない」というプレッシャーもあると思います。
「それは感じています。…本当に、プレッシャーを感じています。プレッシャーが大きくなるにつれて、体のコンディションなどが悪くなってきた時期もありました。でも、そこで『プレッシャーに負けた』と言われたくなかったし、『武藤は期待に応えられない選手だ』と思われるのも嫌だったので、自分の見栄というのを全部捨ててガムシャラに練習に取り組み、プレーするようにしていました」
――いつごろ、プレッシャーを一番感じていましたか。
「代表に呼ばれる前だったり、代表の試合後ですかね。特に代表招集前には、1点取れないだけで記事になっていましたもんね(笑)。もちろん、毎試合ゴールを取れるのがベストですけど、今までは点が取れなくても記事にならなかったのに、1試合取れないだけで見出しになることもありました。ただ、それは注目を浴びているということだから、プレッシャーに負けないで『絶対に結果を出す』という反骨心みたいなものが生まれましたし、そこでプレッシャーに押しつぶされることもありませんでした」
――武藤選手の印象にはありませんでしたが、相当な負けず嫌いですよね。
「だいぶ、負けず嫌いですよ。普段、人には見せませんが、かなりの、負けず嫌い中の負けず嫌いじゃないかなと思います。皆からも言われるので、人にはあまり見せないようにしているんです。相手に気付かれないうちに、陰からスッと勝っちゃうのが自分の良さでもあるんじゃないかなと思いますし、負けず嫌いの心が何とか自分を支えてくれていると思います」
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