2冠目指すルイス・エンリケ、カンプ・ノウでの決勝は「完璧な舞台」

　30日のコパ・デル・レイ(スペイン国王杯)決勝でビルバオと対戦するバルセロナのルイス・エンリケ監督が29日、記者会見に出席した。バルセロナの本拠地カンプ・ノウで開催されるファイナルを「最も素敵な試合の一つ」と表現し、意気込みを述べている。

　クラブの公式サイトによると、指揮官はビルバオについて「やりにくい相手だ。常にプレスをかけ、ボールを奪いに来る」と指摘。3年ぶり27度目の国王杯制覇に向け、「モチベーションを上げるためのビデオはまったく使わない。勝とうとする興奮が十分にある」と語った。

　決勝の舞台はカンプ・ノウだが、ビルバオのホーム扱いのため、バルセロナはアウェー側のロッカールームを使用することになる。「相手チームの控え室を使うのは奇妙な気分だが、選手はプロだ。多くの異なったスタジアムでプレーするのに慣れている」。バルサの“ホーム”であることに変わりはないが、それが必ずしもアドバンテージになるわけではないとも強調する。

「歴史を通して、私たちはホームスタジアムで多くのチームが負けるのを見てきた。私たちのホームスタジアムではあるが、雰囲気は異なったものになるだろう。いずれにせよ、サッカーをプレーするのに完璧な舞台となる」

　就任1年目でリーガ・エスパニョーラ優勝に導いたルイス・エンリケ監督。6月6日に行われるUEFAチャンピオンズリーグ決勝にも勝ち進んでおり、08-09シーズン以来となる3冠の可能性も残している。

「完璧なシーズンを過ごし、多くの試合を終えたあと、最高の瞬間にたどり着いた。私たちの期待は最高潮だし、目の前のタイトル以外のことは考えない」
●リーガ・エスパニョーラ2014-15特集