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[選手権予選]前半30分11秒から2日ぶりに再開された秋田決勝、「いい表情」で迎えて攻め勝った秋田商が41回目の全国へ!

ゲキサカ / 2015年10月26日 20時33分

 開始直後にサイドチェンジから好トラップした菅原晟が決定機を迎えると、4分には左サイドから単騎仕掛けた高橋がPAまで運んで右足シュート。その後もセットプレー、クロスからゴールを狙い続ける。西目は高橋がゴール前での空中戦で奮闘するなど踏ん張るが、秋田商は23分にも西目DFのバックパスをインターセプトした菅原晟がGKをかわす。だがコントロールがわずかに大きくなってしまったところを必死に戻った山崎が奪い返してスーパークリア。秋田商スタンドにため息が漏れた。

 それでも直後に秋田商がスコアを動かした。24分、青山が動き出しよく右中間でCBとSBの間を突いてFW加賀谷昴貴(3年)からのパスを受ける。そして「足下に入って、それにDFが食いついてくるとミーティングでも言っていて、(自分が)裏に回って、あとはタイミング合わせて上げるだけだった」とすかさずGKとDFラインとの間にラストパスを入れるとファーサイドで反応した菅原晟が右足でゴールへねじ込んだ。待望のゴールを決め、「自分のゴールが決勝点になって嬉しい。気持ちよかったです」という菅原晟中心に大興奮の秋田商イレブン。だが、西目も30分にビッグチャンスをつくりだす。右サイドを突いたFW林拓弥(3年)のクロスから中央へフリーで走りこんだ加川がヘディングシュート。だが、決定的な一撃はGK堀田尚樹(3年)の正面を突いてしまい、同点に追いつくことができない。

 秋田商は終盤も攻め続けて西目に反撃の機会を与えない。小林監督が「西目に攻撃力があるので、攻撃させないためにウチがボールを支配して相手を押し込めれば、同時に守備も成立するんじゃないかと思うところがあった。これまではできていそうで、できていなかった。でも、きょうは本当に後ろも集中していたし、前も押し込めていたので良い展開だったと思います。もう一回やれと行ってもできないと思います」と頷く内容。攻めて主導権を握り続け、CB佐藤嘉幸(3年)を中心とした守備陣も相手に反撃機会を与えなかった秋田商が、経験したことのないような80分間の戦いを制した。

 試合後、会場の外では西目の選手たちが秋田商の選手たちに歩み寄り、言葉をかけていた。ライバルも期待するのは現在秋田県勢が10連敗中の全国初戦で勝利することだ。菅原晟が「全国意識したトレーニングというか、『そのパスは秋田では通用するけど全国ではどうなんだ』とか、『チームのシュート練習では入ったけれど全国では止められる』とか、チームで意識することで全国との差を埋めてきた」と説明したように秋田商は全国で通用するかどうかを基準にチームを成長させてきた。山本は「これまで惜しい年もあったんですけど、今年は惜しいで終わるのではなく、勝ち切って少しでも上に上がって行きたい」と宣言。まだまだ球際での厳しさなど課題はあるが、山本、青山を中心に全国でも戦える陣容がある。最多41回目の出場を決めた伝統校が今冬、1勝だけでは終わらない活躍を全国で見せる。

(取材・文 吉田太郎)▼関連リンク
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