新たなCLへの道となるか? 「日本人東欧クラブ買収」
ゲキサカ / 2015年12月15日 7時39分
サッカーに関していうと、FIFAランキングは136位(日本は53位)、ワールドカップ本大会、ヨーロッパ選手権の本大会への出場歴はない。日本代表とのAマッチ歴はなく、両国リーグ間の選手の往来では、マケドニアから日本への流れの方が活発だ。Jリーグではこれまで5人がプレーした。バブンスキー氏は96年から98年までガンバ大阪でプレーし、CBとして若き日の宮本恒靖氏らとともにDFラインを支えた。2013年に湘南ベルマーレでプレーした長身FWステボはKリーグでは大活躍を見せたが、日本の地では8試合1ゴールの結果に終わっている。
FKラボトニツキは、そんなマケドニアのトップクラブだ。 UEFAクラブランキングではこの国トップの254位(全456クラブ)。リーグ戦優勝回数は12回(リーグ改変前を含む)、カップ戦は9回(同)を誇る。ここ10年の国内リーグで、7シーズンで3位以上をキープしている。
この点が重要なポイントのひとつだ。
マケドニアリーグの優勝チームには、翌シーズンのチャンピオンズリーグ予備予選出場権が与えられる。2位、3位とカップ戦優勝クラブには、ヨーロッパリーグ予備予選の出場権が。これらによる出場フィーが以下のように見込める。
■チャンピオンズリーグ予備予選 1回戦敗退時でも約5800万円。出場フィー約2600万円+「国内優勝チームがUCLに出場しなかった場合のフィー」約3200万円プラス。マケドニアのクラブは1位のみが出場権を得るため、これが適応される見通し。
■ヨーロッパリーグ予備予選 約2600万円~3000万円(1回戦~最終プレーオフ=4回戦相当)。
ラボトニツキは、今年の7月にヨーロッパリーグの予備予選最終プレーオフに出場。2試合合計でわずか1ゴール差での敗退を喫した。賞金は3000万円にとどまったが、仮に本大会に出場していれば出場フィーだけで約3億1000万円を手にしていた。ちなみにチャンピオンズリーグの場合、本選参加だけで約15億円のフィーが得られる。
クラブの年間運営費は「J2の中位程度」というから、財政的に見ても両大会予備予選の恩恵はある。本選への出場権獲得となれば、さらにメリットは大きくなる。つまりは新経営陣は「両大会予備予選への出場で収益を確保しつつ」、「将来的にはチャンピオンズリーグ、ヨーロッパリーグでの戦いを展望したビジネス展開」を行うことになる。この点は、これまでの日本人オーナーによるフランス、スペインなどでのクラブ買収の歴史をふまえて誕生した、新たな流れといえる。
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