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[選手権]前橋育英は2年連続8強入りも油断なし「まだ最強のチャレンジャーになっていない」

ゲキサカ / 2016年1月4日 7時50分

[1.3 全国高校選手権3回戦 帝京三高 1-3 前橋育英高 フクアリ]
 
 “上州の虎”が2年連続でベスト8進出を決めた。第94回全国高校サッカー選手権は3日、3回戦を行い、初の8強入りを狙う帝京三高(山梨)と前回大会準優勝の前橋育英高(群馬)との一戦は3-1で前橋育英が快勝。國學院久我山高(東京A)と戦う準々決勝進出を決めた。

「最強のチャレンジャーになる」を合言葉に戦う前橋育英が帝京三に快勝した。2回戦で山口県鴻城高(山口)を8-0で圧倒するなど今大会2試合を11得点無失点で勝ち上がってきた帝京三だが、得点ランキング首位のMF村上光樹(3年)が「名前負けじゃないですか。自分たち、(全国総体3回戦で)滝ニくらいしか強豪とやっていないんで。ビビって蹴っちゃって何もできなくて……」と振り返ったように、ボールを繋がず、相手の鋭いプレッシャーから逃げてしまってボールを失い、また攻められる展開となってしまった。

 対して前橋育英は球際、セカンドボールの攻防で優位に立った。だが、山田耕介監督は「特に前半、全然ダメ。ミスパスも多いし、昨日もミスパスいっぱいあったんだけど、そこに『懸けている』というか魂みたいなものがありましたけれどね」と首を振る。J内定2選手を擁するV候補・大津高(熊本)に3-2で競り勝った初戦のように、一つひとつのプレーに懸けて戦うことはできていなかった。それでも帝京三よりも消化試合が一つ少ない前橋育英は前半、MF尾ノ上幸生(3年)らが大きな展開のボールで相手を左右に揺さぶってハイサイドを取ると、左サイドで抜群のキレを見せるMF金子拓郎(3年)と右の俊足MF佐藤誠司(3年)の仕掛け、クロスからチャンスをつくった。

 帝京三はGK松本大亮(2年)が反応良くクロスに対応し、DF陣がゴール前で粘りを見せるが前半25分、前橋育英が先制点を奪う。左サイドの金子が1対1のドリブルで左右に切り返しながら相手を揺さぶり、DFとGKを引き付けると、PA内左から左足でループ気味のクロス。フワリとGKの頭上を越えてファーサイドのゴールエリアに落ちたボールをFW横澤航平(3年)が滑り込みながら左足アウトサイドで押し込んだ。

 前橋育英は相手のロングボールに戸惑いを見せつつも、対戦相手によってGK山岸健太(3年)と使い分けて起用されているというGK平田陸(3年)が、この日は全国大会初先発ながら安定した守りを見せるなど、危なげなく試合を進める。その前橋育英は後半10分、セットプレーの流れから右サイドでボールを持ったMF大塚諒(2年)がPAの金子の足下へ好パスを通す。すると連続の切り返しでDF2人を置き去りにした金子の折り返しを左SB吉田朋恭(3年)が左足ダイレクトで合わせて2-0とした。前橋育英はさらに15分、MF尾ノ上幸生主将(3年)の左CKをニアサイドの交代出場FW馬場拓哉(2年)が頭で巧みに逆サイドのゴールネットへ流し込み、3点差とした。

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