22歳は若くない…川崎F原川「ここでポジションを奪えば、さらなる高みが見える」
ゲキサカ / 2016年4月15日 17時53分
下部組織から育った京都を離れ、川崎フロンターレに新天地を求めたU-23日本代表MF原川力。1月に行われたAFC U-23選手権(リオデジャネイロ五輪アジア最終予選)準決勝イラク戦の後半アディショナルタイムに決勝ゴールを奪って一躍時の人となったが、本人の視線は前だけを向く。リオ五輪本大会に出場するためにも、まずは川崎Fで“壁”を打ち破ろうと燃えている。
バチバチさせたがるけど
まずは僚太くんに聞く
――下部組織から育った京都を離れ、川崎Fに移籍を決断した理由を教えて下さい。
「U-23日本代表の石垣島キャンプ(15年12月下旬)前に移籍を決断したのですが、自分がやりたいサッカーの基盤がここにあると思いました。川崎は攻撃に特化していて、パスをつなぐイメージがあり、それをずっと貫いているという部分に魅力を感じました」
――京都では下部組織から育っただけでなく、昨季は背番号10を背負いました。京都をJ1に上げたいという思いもあったと思います。
「昨季は個人的に何もできなかったので、良い一年ではありませんでしたね。もちろん下部組織から育ててもらった京都への思いはありますが、22歳を迎えて『若い』とは言ってられない年齢となり、今年は五輪もある中で、もっと速いスピードで成長しないといけないと感じた。あと、現実的にJ2からA代表は見えてこないと思うので、先まで見据えるとJ1のクラブで成長したいと考えました」
――14年に愛媛に期限付き移籍した際は出場機会を増やすという意味もあったと思いますが、今回の移籍の意味合いは少し違うと。
「そんなに変わらないですよ。一日一日が勝負だし、それは京都でも愛媛でも、そして川崎でも変わらないと思います。ただ、他のチームと比べて川崎の中盤には良い選手が多く、毎日シビアな状況で練習ができているし、そういう状況を求めて移籍してきたので、そういった意味では練習の中でも、もっと成長できると感じています」
――ボランチで出場するにはMF中村憲剛選手やMF大島僚太選手に挑み、ポジションを勝ち取らなければいけません。
「ホンマに毎日が勝負ですが、厳しい状況でプレッシャーが掛かっているからこそ成長できるはずだし、もう少し時間が経てば自分の特長も出しやすくなると思っています。周囲は僚太くんとのポジション争いでバチバチさせたがりますが(笑)、分からないことがあればまずは僚太くんに聞くし、何かあれば話し合うというのはU-23代表のときと変わりません」
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