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[総体]周囲のイメージ変えた「強い」慶應義塾、激戦区・神奈川突破して全国初出場!

ゲキサカ / 2016年6月19日 8時47分

[総体]周囲のイメージ変えた「強い」慶應義塾、激戦区・神奈川突破して全国初出場!

[6.18 総体神奈川県予選準決勝 慶應義塾高 1-1(PK6-5)湘南工科大附高 等々力]

 18日、平成28年度全国高校総体「2016 情熱疾走 中国総体」サッカー競技(広島)への出場2枠を懸けた神奈川県予選準決勝が行われた。第2試合では慶應義塾高が1-1で突入したPK戦の末、6-5で湘南工科大附高に勝利。悲願の全国総体初出場を決めた。

 黄色と紺のユニフォームが等々力に舞った。100分間の激闘で決着のつかなかった「代表決定戦」はPK戦でも互いに譲らず、6人目に突入。先攻・慶應義塾は中盤の要であるMF平田賢汰(2年)が右足で右隅を射抜いたのに対し、湘南工科大附は後半終了間際にゴールマウス直撃の超ロングシュートを打ち込んでいる左SB春木拓夢(3年)がシュートを蹴り込む。コースを捉えたが、「湘南工科の選手はみんな(蹴り方が独特で読んだ方向の)逆に蹴ってきていた。なので、4、5人目からあえて自分の思っている方と逆に跳んでいた」という慶應GK三浦優介(3年)が右に跳んでセーブ。この瞬間、慶應初の全国大会出場が決まり、「自分、(試合を決めるような)そんなプレーとかあんまりしたことがない。きょうの1失点目とか自分のキャッチミス。止めるしかなかったので嬉しいです」と喜ぶ三浦中心に歓喜の輪ができた。

 掲げている目標は全国制覇。伝統ある「慶應」の名を背負い、高い志を持って戦う進学校はCB酒井綜一郎(2年)が「慶應だから勉強しかできない。そのイメージは絶対に変えないといけない。それはみんなで言っていた。やってやろうぜと」と語ったように今年、周囲からの印象を変える戦いを続けている。J育成組織出身の選手も複数擁し、攻守において前へ、前への積極サッカーで差をつけるチームは今月初旬の関東大会に55年ぶりとなる出場を果たし、そして今回、全国初出場決定。「お坊ちゃまなりに……」と揶揄されたこともあるという慶應は、激戦区・神奈川で代表権を獲得する力を示して「勉強しか」の評価を見事に覆した。

 先制したのは湘南工科だった。前半26分、混戦からFW吉原崇匡(2年)のラストパスでDFの背後を突いた10番FW脇坂崚平(3年)が右足でゴールを破る。湘南工科はその後もプレスのやや緩い相手のマークを外して巧みにボールを動かし、形のいい攻撃から国体優勝MFの岩崎駿(2年)や吉原がシュートを打ち込んだ。対して、CB関俊太朗(3年)の好守などで追加点を阻止した慶應もポジショニング良くボールを動かしてPAまで運び、右SB下谷優太(3年)のクロスなどで攻めるものの、決定打が出ず。0-1で前半を折り返した。

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