“どうなるんだろう”からの復活…リオ五輪代表DF室屋、見せ場は1対1「ガツンと行く」
ゲキサカ / 2016年7月8日 11時30分
――1発目で相手の腰を引かせてしまえば勝ちみたいな。
「それは対面する相手サイドハーフも同じだと思うんですよ。1発目を大事にしていて、そのプレーでリズムを作っていく選手も多いので、1発目の駆け引きは、かなり重要だと思っています。逆に1本目でやられたら劣勢になるかもしれませんが、また違う対応を考えるし、ちょっとずつ時間をかけて相手の癖を見極めながら、また自分のペースに持っていこうとしています」
――五輪直前の親善試合ではブラジルと対戦します。FWネイマール(バルセロナ)やFWダグラス・コスタ(バイエルン)との1対1の場面もあると思いますが、1発目はガツンと。
「どっちがきてもエグイですね(笑)。どっちが僕の対面にきても、多分感じたことのない感覚を味わえるはずです。そういう相手と対戦できるのは楽しみですが、ガツンと行くでしょうね(笑)。それは本大会でも変わらないと思う。最終予選初戦の北朝鮮戦では相手のサイドハーフにポイントとなる選手が多かったので、1発目から絶対に抑えてやろうと思っていた。実際に止められる場面が多かったし、それで自分自身が乗れた部分もあったので、(本大会初戦の)ナイジェリア戦でもガツンと行きたいですね」
リハビリを頑張れたのも
五輪という目標があったから
――最終予選を今振り返ると、どういう大会だったと感じていますか。
「僕は当時、大学生でしたが『大学生とか、立場は関係ない』と言っていました。それでも、周りは大学生として僕を見ていただろうし、チームメイトもプロの選手だったので、最初のうちは遠慮があったかもしれません。でも、試合を重ねていくたびに自分に自信を持てるようになったし、もっと上を目指したいと心から思える大会になったと思う。大学生とか、そんなのは絶対に関係ないという確信に変わったし、大会を通してメンタル的にも成長できましたね」
――ただ、リオ五輪までの半年間で「成長したい」と意気込んでいる中、負傷してしまいます。
「最終予選の後はめっちゃ気合いが入っていました。FC東京に加入して、絶対にクラブでも試合に出てやろうと思っていたのに、初日のキャンプで骨が折れてしまったので……。周囲の方もものすごく応援してくれていたし、期待してくれている中で骨折してしまったので、申し訳ないという気持ちもあった。僕自身もものすごく落ち込んだし、『どうなるんだろう』と思う時期もありましたね」
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