[特別対談]世界に挑む者へ…川口能活×中村航輔「世界にインパクトを与える」
ゲキサカ / 2016年7月22日 12時0分
中村「考えると試合中に動けなくなってしまうこともあるので、体が勝手に動くように積み重ねてきたものはあります」
川口「ただ単に思い切って飛び出すのではなく、考えてプレーしているからこそ、ああいう寄せ方ができるはずだし、ドリブルとかスルーパスのときに予測しているから素早い飛び出しができていると思うよ」
――アトランタの世界大会に川口選手が出場していた96年当時、中村選手は1歳でした。
川口「航輔とは20歳も離れているんですね(笑)。だから僕のアトランタでのプレーを生で見れるわけがない(笑)」
中村「当時、見ることは無理でしたが、映像を見てすごいことだと思っていました。1試合まるまるの映像ではなく、ハイライト映像で見たので、素晴らしいシーンばかりでしたが(笑)。それにしても、あのブラジル相手に完封ですから」
川口「当時のブラジルは最強と呼ばれていた。テストマッチから負けていなかったし、メンバーのほとんどが代表経験者。ベベットやリバウド、ロベルト・カルロスにロナウドがいて、メンバーを見て僕たちもビビっていました。でも僕たちは予選で苦しい試合を経験して、攻められれば攻められるほど、相手が強ければ強いほど燃えるタイプの選手が多かったし、チームとしての結束も強かった。対戦前は少しビビッていたけど、実際にグラウンドに入って試合が始まってからはワクワク感というか、有名な選手のシュートが自分の懐に入ってくる楽しさを感じながらプレーしていました」
――中村選手はリオでの世界大会前に親善試合でブラジルと対戦します。
中村「単純に楽しみですよね。ネイマールなどと対戦したとき、自分が相手の間合いに踏み込めるのか、踏み込んだときに相手がどう対応してくるのかはやってみないと分からない。何で彼らが強いと言われているのか、特にFWの動きは日本人選手と何が違うのかを肌で感じたいですね」
川口「ブラジルの選手だけでなく、国際レベルの選手はシュートを打つタイミング、抜け出してくるタイミング、パスのタイミング、すべてのプレーがワンランクもツーランクも上がるけど、そこで自分のプレーがどこまで通用するか、何ができるのかを感じられる楽しみもあると思う。とくに本大会では緊張感もあるだろうし、リーグ戦とは違う雰囲気になるけど、そういう中で相手攻撃を防ぐことを楽しみ、良い経験につなげてほしい」
中村「国際大会になると決定機自体が少なくなると思います。相手FWはその少ない決定機をモノにしようとしてきますが、それを自分が防がないといけない。そこのせめぎ合いを楽しみにしています」
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