[総体]ユース取材ライター陣が推薦する「総体注目の11傑」vol.2
ゲキサカ / 2016年7月22日 8時30分
特集企画「ユース取材ライター陣が推薦する『全国高校総体注目の11傑』」
ゲキサカでは7月27日に開幕する夏の高校サッカー日本一決定戦、平成28年度全国高校総体「2016 情熱疾走 中国総体」サッカー競技の注目選手を大特集。「総体注目の11傑」と題し、ユース年代を主に取材するライター陣に総体注目の11選手を紹介してもらいます。第2回は“ユース教授”こと安藤隆人氏による11名です。
安藤隆人氏:「自分だったらこういうメンバーを組みたいな」という11人を選びました。今年は守備陣にタレントが多いので、まずはGKからDFラインは『Jリーガーになる可能性大』の4人を選びました。GKはすでにFC東京に入団が内定している廣末陸。彼の魅力は攻撃のスイッチを入れる正確無比なキックと、守備範囲の広さ。彼を置くことで、前にいる3バックはより輝く。
廣末の前に置く3枚は杉岡大暉、原輝綺、小田逸稀で決まりだ。杉岡の対人能力と左足のフィード、小田の空中戦の強さと対人の強さ、そして原の卓越したカバーリング能力と先回りの上手さ。そして3人に共通するのがビルドアップの上手さ。廣末という強力な援護を受けながら、積極的に押し上げて行く。この4枚はプロで戦える力を十分に有している。
中盤に関してはバランスと期待値を込めた選出となった。ダブルボランチは針谷岳晃と冨山大輔。この2人は前線へも飛び出せて、決定的なパス、個での打開も出来る。冨山はドリブルでアタッキングエリアまで運べて、決定力もあるし、針谷は時間を作ったり、ミスが少ないハイアベレージなプレーが出来る。この2人のチャレンジ&カバーは非常に見物だ。そして、両ワイドに関しては、打開力の高さと重視した。右には弾丸ドリブラーの高江麗央を置いた。高江のドリブルは独特のリズムを刻み、一気にアタッキングエリアまで潜り込んで行ける。そして彼の魅力はそのまま高い位置で残って、変化のある動きを加えられること。彼のリズムは相手に脅威を生み出す。それだけに反対サイドには状況を見ながらポジショニングを取り、チャンスと見たら一気に仕掛けるアタッカーが欲しい。そこで悩んだ結果、選んだのは藤田昂陽だ。彼は2年生だが、今後よりバランス感覚と、突破力に磨きをかければ面白い存在になる。まだまだ今回のメンバーの中では見劣りする部分もあるが、だからこそここでどう回りに引っ張られて才能を引き出されるかも見てみたい。
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