挑戦し続ける人生を…名古屋入団内定&特別指定、慶大MF宮地元貴の思い
ゲキサカ / 2016年8月3日 17時49分
慶應義塾大のMF宮地元貴(4年=東京Vユース)はJ1、J2複数クラブからオファーを受けたなか、名古屋グランパスへの加入を決断した。挑戦を続ける人生を歩む。そんな思いがあっての決断だった。3日には特別指定選手としての登録が完了したことも発表されている。
今季初めにも名古屋で特別指定される案が浮かんでいたが、主将であるシーズンに慶大を離れるわけにはいかず、見送った。しかし、リーグ戦の中断期間にあたる8月、慶大は天皇杯本選や総理大臣杯への出場を逃したため、しばらく公式戦がない状況に。
須田芳正監督からも「個人として成長するいい機会だし、サッカー選手として、こんな勝負できるタイミングはそうそう来るものじゃないから」と背中を押され、8月は名古屋でプレーする決断を下した。9月以降は大学サイドと名古屋サイドでの話し合いにより、どちらでプレーするか決まるようだ。
名古屋に決めた理由について、宮地は「名古屋は環境面が抜群に良かったし、施設もそうだし、クラブ全体の雰囲気も良かったです」と言う。「たしかに今は負けてはいますけど、チームの雰囲気は悪くなく、迎え入れてくれるような雰囲気で、一サッカー選手として成長できる環境だなと思いました」。
また、他J1、J2クラブからはCBとしてのプレーを評価されてオファーが舞い込んだが、自身は「上のステージで勝負するならボランチでいきたい」という気持ちが強かった。それ故、名古屋がボランチとしての宮地を評価してくれていたことも決め手のひとつだった。
今季の慶應義塾大で宮地は、CBとボランチを務めているが、名古屋ではおもにボランチとして考えられている。練習参加するなかで小倉隆史監督からは「常に首を振っておくように。ボールを持っているときも、持っていないときも、常に首を振って周りを確認して、自分のプレーにつなげるように。テンポよくボールをさばいてほしい」と声も掛けられた。指揮官の言葉を受け止め、上のステージでの活躍を誓う。
静岡県出身の宮地は中学進学にあたり、より高いレベルでサッカーがしたいと、神奈川県内の祖母の自宅から通える範囲の湘南や横浜FM、東京Vのジュニアユースのセレクションを受けた。しかし、いずれも不合格。それならば中体連の強豪校へ進むと決め、「文武両道でやっていこう」と桐蔭学園中を受験し、首席で合格。親元を離れて祖母の家で過ごしながら、中学2年生時には主力FWとして日本一も経験した。
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