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MF川戸2発にMF高井が逆転V弾、日体大が慶大に競り勝つ好ゲーム

ゲキサカ / 2016年9月12日 12時45分

 すると前半終了間際のアディショナルタイム2分、慶應義塾大が二度目のリードに成功する。近藤の蹴りこんだ右CK、FW池田豊史貴(3年=浅野高)のヘディングシュートはポストの前に詰めていた相手DFに弾かれるが、こぼれに反応したのは宮地。「狙ってました。DFに当たって、こぼれた瞬間にいこうと思って」。身体ごとボールを押し込んだ。

 前日に行われたJ1では来季加入する名古屋グランパスが19試合ぶりの勝利を挙げていた。未来の所属クラブがつかんだ希望ともいえる勝利に「名古屋の全ての選手が戦っていて、その中心には闘莉王さんがいた。ああいう存在になれたらいいな」と心揺さぶられた慶大の4番が熱く、泥臭く仕事を果たした。ゴールネットに身体を絡ませながらも、吼えた主将の得点で2-1で前半を折り返す。

 それでも迎えた後半、二度目のビハインドにも慌てずに戦い方をぶらさなかった日本体育大へ徐々に流れは傾いていく。積極的にシュートを放っていくと後半23分にこれが実った。相手のパスをカットし、DF福田圭佑(3年=横浜FMユース)が前へつなぐ。ゴール正面から川戸が迷いなく強烈なミドルシュートを叩き込んだ。

 開幕前の練習試合では「あまり動けなかった」という川戸だが、この日は2発。「自分の特徴として、動いてボールを触って動いて……というのを繰り返していたら、ボールは必ず来るので。そういうところを活かしていければ」という意気でピッチへ立って走り回ると結果につながった。

 2-2と再び追いついた日本体育大。すると後半38分、逆転に成功した。福田、FW里見直樹(2年=大宮ユース)とダイレクトにつなぎ、左サイドの高野がクロスを入れる。詰めていた高井が後方へ少し戻りながらヘディングシュート。これがゴールネットを揺らし、3-2と逆転した。そのまま試合は終了。日本体育大が点の取り合いとなった好ゲームを制し、後期リーグ初戦を白星で飾った。

 日本体育大の鈴木政一監督は「(失点しても)焦ることなく、やろうとすることをして、慶應さんの厳しい守備のなかでどうサッカーをしていけばいいかというのがやれた部分だと思う。後半には慶應さんに疲れも見えてきた中で、個人が活きて点が取れたと思う」と振り返り、「まだまだ一つ一つ改善しないといけないところはたくさんある。改善しながら、少しでもいいチームになれば」と先を見据えた。

 二度のリードを活かせなかったものの、随所で組織として成長した姿を示し、前期リーグとの違いをみせた慶應義塾大。宮地主将は「幸いなことに1週間と空かず、すぐに試合が来るので。流通経済大を倒せば、自分たちはまた波に乗れると思う。結果が全ての世界ですけど、今日も内容は悪くなく、練習してきたことは出せたと思うので、次につながる試合だったと思う」とポジティブに捉え、次節へ向けて意気込んだ。

(取材・文 片岡涼)●第90回関東大学1部L特集

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