[プリンスリーグ東北]想定外の連続!仙台ユースが2点ビハインドから尚志に逆転勝利し、2年ぶりV!!
ゲキサカ / 2016年9月24日 22時34分
流れをつかんだ仙台ユースは後半も攻勢を強め、13分、右サイドに開いたFW阿部龍之介(3年)がゴール前へクロス。「龍(阿部)が右で粘ってくれて、自分はフリーだったので「(クロスボールが)こっちへ来い」と願ってゴール前へ入った結果、クロスが来てくれたのであとは叩きつけるだけでした」と振り返った通り、正確なクロスから熊谷がヘディングシュートを決めて、ついに3-2と仙台ユースが逆転に成功した。追いつきたい尚志は選手を入れ替えながら逆転を狙い、終盤は長身選手を増やしてパワープレーに出たが、仙台ユースは全員が守備意識を高く保ち、ゴールを許さず、試合終了。3-2で勝利した仙台ユースが2年ぶり3回目の優勝で、2年ぶりのプレミアリーグ参入戦出場権を獲得。尚志はプリンスリーグ東北残留が決まった。
絶体絶命の状況から公式戦でほとんどやったことのない熊谷の左SHという賭けに出て、見事に勝利をつかんだ越後監督も「まさか点まで取ってくれるとは思いませんでした」と驚くほか無い展開。トップ昇格したDF小島雅也、MF佐々木匠を擁し、日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会3位となったメンバーから大幅に入れ替わった今シーズンのチームは、個々がやや小粒な印象もあったが、団結力は強かった。キャプテンDF上田健斗(3年)は「自分たちはプレミアという舞台を経験していないので、それを後輩に残して行けたら、最高のプレゼントだと思います。それを目指して、新たに始まる思いで、全員でやっていきたいと思います」と団結力の強さを武器にプレミアリーグ参入に向けて強く意気込んだ。
2点のリードを守りきれず、優勝とプレミアリーグ参入戦出場を逃した尚志・仲村監督は「ここ最近のプリンスリーグ東北の遠野高戦や聖和学園高戦、練習試合の流通経済大柏高戦で追いつかれる展開が続いていました。2-0までは行けるという感覚が自分にはあったので、選手たちには(注意するよう)言っていたつもりでしたが、トレーニングで落とし込みきれなかったかもしれません。まず自分が変わらないと選手は変わらないと思います」と悔しさを噛みしめた。
(取材・文 小林健志)▼関連リンク
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