[国体少年男子]決して諦めず、見る人を「感動させる」戦い!広島県が選抜チーム大会移行後、初となる国体日本一!!
ゲキサカ / 2016年10月6日 21時56分
準決勝で3連覇を狙う神奈川県を撃破した大阪の梶田浩信監督(FC Unione柏原)が「神奈川に勝って浮かれることもなく、集中して臨んだんですけど、前半が悔いが残る」と残念がった前半の35分間。開始30秒に岩本のスルーパスから國分が決定機を迎えたものの、これを広島GK稲田のファインセーブに阻まれると、5連戦の影響もあったかその後の大阪の動きは重かった。対する広島も5連戦だったが、運動量の面で大阪を上回る。ともに推進力ある動きを見せた堤と松本のダブルボランチや、対人で強さを発揮する鈴、大越、中谷の3バックが人数をかけたボール奪取。前向きにボールを奪った勢いで一気に前進して大阪守備陣に圧力をかけた。6分には渡部が相手GKのキックをチャージ。押し込もうとしたボールはCB石尾にゴールラインすれすれでクリアされたが、その後も東のクロスなどから先制点を狙っていった。
大阪も徐々に運動量を上げ、原田や足立が岩本、大垣、奥野のスルーパスを引き出し、そこを起点に相手の守りを崩そうとする。それでも主導権を握って試合を進めていた広島が先制点を奪う。26分、広島は左中間でボールを持った東をボランチの堤が一気に追い越してパスを受ける。そしてエンドライン際から左足で上げたクロスが強風の影響で勢いが弱まってゆっくりと落下。一瞬虚を突かれてしまった大阪DF陣に対し、広島はこのボールに上手く反応した大堀が頭でゴール左隅へ押し込んだ。
広島は右サイドでパワフルな動きを見せていた森保に代えて後半開始から準々決勝2ゴールのMF佐々木達也(瀬戸内高1年)を投入。鈴や松本を起点に後方から確実にボールを繋ぎながら攻める広島に対し、大阪は後半、原田を中心としたハイプレスで広島のポゼッションにストレスをかけると、奥野らがセカンドボールを拾い、そこからのスピードあるパス交換で一気にゴールヘ迫った。國分をFW中川裕仁(C大阪U-18、1年)に入れ替えた直後の13分には山口がワンツーから左足シュート。15分には右サイドを縦突破した大垣のクロスを岩本が頭で合わせた。大阪は中川の迫力ある動きがチームのギアをまた上げて攻守で広島にプレッシャーをかける。だが、広島は個々が運動量を落とさず、ボールを奪い切って攻め返す。そして16分には大堀のインターセプトから佐々木が右足シュート。20分、24分には渡部がフィニッシュへ持ち込み、山口が右サイドを破るなど前がかりになった大阪の背後を突く形でチャンスを掴んでいた。
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