[SEVENDAYS FOOTBALLDAY]:“第2GK”の矜持(成立学園・伊藤快)
ゲキサカ / 2016年10月20日 19時5分
緊張の80分を終えた伊藤の中には、手応えと新たな心境が芽生えたようだ。「自分も一番上手いと思っているのは園田ですけど、その次という部分では誰にも負けないという気持ちはありますし、これで園田との距離もちょっとは近付いたかなと思うので、追い付きたいと思っています。今日で『自分もできるんだな』というのは肌身で感じることができましたし、やっぱり『追い付け、追い越せ』という気持ちでやっていかないと、GKグループのレベルアップにも繋がらないと思うので、もう残り少ないですけど頑張っていきたいですね」。宮内監督も「園田も次には間に合うと思いますけど、逆に言えばまた良い競争ができると思います」と試合後に明言している。聞けば伊藤は“お調子者”だという。本人にそのことを問うと、「“お調子者”だとはみんなに言われますね。そういう存在は必要だと思って、それを意識してやっていたら自然にできるようになったので、それでチームのモチベーションが上がれば良いなと思っています」とやや恥ずかしそうに認めた。「そういう調子に乗った部分をみんなが良い方向に捉えてくれたらいいんですけどね」と山郷は苦笑いを浮かべたが、“お調子者”の活躍が勢いをもたらすのはよくあること。そういう意味でも伊藤はチームにとって欠かせない存在のようだ。
あと2つの勝利で11年ぶりの全国に届く成立学園。その中でもおそらくはそれぞれが新たなモチベーションを得たであろう11人のGKグループは、「『こんなんじゃ使い物にならない』とか『そんなんじゃ任せられない』と言ったり、それに対して態度にも示してくるから『その態度はなんなんだ』ということも言いますしね。私は表情1つでも許さないですから」と楽しそうに笑うGKコーチの下、自分にチャンスの来る日を信じて、きっと最高の準備を続けている。
■執筆者紹介:
土屋雅史
「(株)ジェイ・スポーツに勤務し、Jリーグ中継を担当。群馬県立高崎高3年時にはインターハイで全国ベスト8に入り、大会優秀選手に選出。著書に「メッシはマラドーナを超えられるか」(亘崇詞氏との共著・中公新書ラクレ)。」
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SEVENDAYS FOOTBALLDAY by 土屋雅史
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