高橋、郷家に代わってトップ下務めた青森山田MF住川、本人反省も「普通にできたと言えばできた」
ゲキサカ / 2017年1月19日 11時0分
[1.18 練習試合 青森山田高0-0ナイキアカデミー セント・ジョージズ・パーク]
内容には満足していない。「スタッフの方はもっと求めたと思うのでもっとやらなきゃなと思います」と反省する。それでも青森山田高のMF住川鳳章(3年)は不在だったトップ下の主力2人とは違うアクセントとなって奮闘。MF住永翔主将(3年)とともに攻守両面でボールに絡んで青森山田のパスワークにリズムをもたらした。
住川は全国高校選手権で左MFとして全試合に先発。セットプレーのキッカーを任され、左足クロスなどからゴールを演出した。だが、今回のイングランド遠征では選手権5戦連発のMF高橋壱晟(3年、千葉)と注目の2年生MF郷家友太というトップ下の2人が不在。その中で本来中央のポジションを主戦場とする住川がFW佐々木快(3年)とともにトップ下を務めることになった。
狭い局面でもボールを受けて、はたいてを繰り返し、前方にスペースがあればドリブルで大きく持ち上がった。前半36分にFW鳴海彰人(3年)へラストパスを通し、後半には足の止まった相手を個人技で剥がして前進するようなシーンが幾度かあった。存在感を示していた一方でボールロストも増えてしまい、本人は自分の持ち味を十分に表現できなかったことについて不満顔。それでも「中盤だったらどこでもできると言えばできる。(トップ下は)選手権やっていなかった分、ここに来て久しぶりにやって、アイツらよりもクオリティー下がると思うんですけども、普通にできたと言えばできた」と今後へ向けた手応えを得た様子だった。
選手権では左サイドでブレイク。「郷家とか(高橋)壱晟の方が上手いので出られなかったというのがあった」という中央でも存在感を示した。選手権全国大会、そして“プロ予備軍”と言えるナイキアカデミー相手の試合でも通用する動き。「(相手が)デカイし、ゴツいというところでそいつらに当たられないという巧さだったり、当たられても倒れないという強さはもっとつけないといけないと思いましたね」という課題も得たMFは青森山田卒業後、16年から東海2部リーグで戦う名古屋産業大に進学する。
「大学でもサッカーを続けるので、ここでみんなよりもいい経験ができたと思うので、大学行ったらここでやれた経験を活かしてもっと上へ、上へという気持ちはあります」。青森山田では先発から外れる期間が長かったものの、仲間の信頼を勝ち得て最後にポジション奪取。次のステージでも諦めずに上を目指す。
(取材・文 吉田太郎)
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