[新人戦]今年も全国上位の実力、昨夏全国4強の昌平が浦和東との強豪対決制す:埼玉
ゲキサカ / 2017年2月4日 21時27分
[2.4 埼玉県高校新人大会1回戦 昌平高 2-0 浦和東高 昌平高G]
躍進は1年で終わりそうにない。平成28年度 埼玉県高校サッカー新人大会が4日に開幕した。選手権予選8強の8チームと支部予選を勝ち抜いた8校の計16チームがトーナメント戦で優勝を争う。昨夏の全国高校総体4強で新人戦連覇を目指す昌平高は浦和東高と戦い、2-0で勝った。昌平は5日の準々決勝で聖望学園高と戦う。
1回戦の注目カードは昌平が快勝を収めた。負傷明けの左SB塩野碧斗(2年)が先発を外れたものの、全国総体4強メンバーのCB石井優輝主将(2年)とCB関根浩平(1年)、GK緑川光希(2年)という守備の3本柱と新司令塔のMF山下勇希(2年)らが先発した昌平は立ち上がりから圧倒的にボールを支配して試合を進めていく。
藤島崇之監督も「思いの外、ボールが動くなと。やってきたことができていた」と振り返ったように、敵陣でもボールを失うことなく攻め続けた昌平はショートコンビネーションに個の仕掛けも交えて浦和東の守りを崩しにかかる。別格の存在感を示したボランチの山下がファーストタッチでDFを剥がして前進。角度をつけた縦パスやワンツーからPAへ割って入るなど攻撃の中心として君臨すれば、エースFW佐相壱明(2年)や1年生の10番MF渋屋航平が推進力ある動きでシュートまで持ち込んでいく。
また指揮官が「ポテンシャルはウチにいないタイプ。あの身長で速い」と期待する右MF伊藤雄教(1年)が狭いDF間をドリブルで抜けてチャンスに絡むなど浦和東に圧力をかけた。そして22分、28分と相手の背後を突いた佐相が決定的なシュート。一方の浦和東はインフルエンザの影響で本来の主力数人が先発を外れる状況だったが、押し込まれて崩されながらもGK高草木天平(2年)の好セーブや新チームの中軸として期待されるCB市村悠太朗(2年)、CB片岡瑞樹(2年)がギリギリのところでクリアするなど意識高い守備を維持して0-0で食い下がっていた。
それでも39分、昌平は左MF原田虹輝(1年)がワンツーから右足シュート。クロスバーに当たって跳ね返ったボールを佐相が右足で決めて先制した。後半も昌平が攻める時間帯が続く。伊藤とSB吉田航(1年)の連係で右サイドを崩し、原田がクロスバー直撃のシュートを放つなど一気に点差を開こうとする。そしてGK緑川が「まだまだですけれども、去年のチームよりは前から守備する意識は強くなったと思います」という昌平はカウンターへ移ろうとする浦和東を高い位置でストップ。山下が立て続けにインターセプトするなど浦和東が攻めきることを許さない。
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