[SEVENDAYS FOOTBALLDAY]:めぐる時代の真ん中で(國學院久我山高・平田周)
ゲキサカ / 2017年2月19日 9時44分
東京のユースサッカーの魅力、注目ポイントや国内外サッカーのトピックなどを紹介するコラム、「SEVENDAYS FOOTBALLDAY」
ちょうど1年前。全国大会で1年生守護神として脚光を浴びていた17歳は、その舞台をスタンドから見つめることしかできなかった。ピッチではその1年前に対峙していた青森山田高や東福岡高の選手たちが躍動している。「目を背けたい現実があるけれど、自分自身の中にこの感情を刻み込むためにも、『今年の1年は飛躍したい、結果を残したい』と思ったら、『やっぱり見ないといけないな』と思ったので見に行きました」。平田周の2017年は等々力陸上競技場のスタンドから幕を開けた。
3年連続の全国出場となった高校選手権で準優勝という大きな成果を残した2015年度の國學院久我山高。そのチームで入学早々にゴールキーパーの定位置を掴み、最後方からチームを支えていた平田は、1年生という話題性も手伝って多くのメディアの取材対象となっていた。特に同じFC東京の下部組織出身でもある廣末陸と対峙した青森山田戦の試合後、埼玉スタジアム2002のミックスゾーンには1つ年上の“先輩”に勝利した平田を中心に、囲んだ記者による輪が幾重にも渡ってできる。決勝では東福岡に0-5と大敗を喫したものの、主力の半数が1、2年生だった國學院久我山は、翌年度も当然東京の高校サッカー界を牽引していくかのように思われていた。
ところが、「準優勝した瞬間に『今年は苦しいだろうな』と選手たちには言っていて、『今年を獲るのは難しいぞ。その腹を括って1年間しっかりやろう』と言っていました」と清水恭孝監督も話した2016年度のチームはなかなか目に見える結果が付いてこない。関東大会予選では2回戦で関東一高に敗れると、2年連続の全国出場を目指していた総体予選では都立駒場高に0-1で競り負け、1次トーナメントで姿を消してしまう。4連覇を狙って挑んだ選手権予選も、前年度の決勝で下した帝京高のリベンジへ懸ける想いに屈し、まさかの初戦敗退。「全国で一番遅く終わったのに、新チームは“一番早く”終わってしまったので、本当に色々な人の期待を裏切ってしまいました」と平田。T1リーグでも最終的には勝ち点で成立学園高と並びながら、得失点差でわずかに優勝には手が届かなかった。「色々な意味で大変だったなという1年でした」と清水監督も振り返る2016年度は、國學院久我山にとって大きな悔しさを突き付けられたシーズンとなる。
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