[SEVENDAYS FOOTBALLDAY]:本当の人(岐阜・大木武)
ゲキサカ / 2017年4月19日 20時53分
東京のユースサッカーの魅力、注目ポイントや国内外サッカーのトピックなどを紹介するコラム、「SEVENDAYS FOOTBALLDAY」
「選手たちに話したんですけど、『3-3にされたのが問題じゃない』と。『3-3にされたのなら、なぜ4-3にしねえんだ』という所ですね。そこの頑張り。そこをもう少し突き詰めていかなきゃならないと」。昇格の有力候補と目されている湘南ベルマーレのアウェーに乗り込み、3-3と激しく撃ち合って引き分けた試合後。今シーズンからFC岐阜を率いている指揮官は、顔色を変えずにこう言い切った。ぶっきらぼうで、おしゃべり。理論派で、情熱家。いくつもの相反する魅力を内包した“本当”の人が、Jリーグの舞台に帰ってきた。
両手をポケットに突っ込み、少し肩をいからせながら歩く姿勢はまったく変わっていない。2月27日。FC岐阜にとって2017年シーズンの開幕戦となる一戦。新監督として岐阜メモリアルセンター長良川競技場に赴いた大木武は、以前と同じ雰囲気で我々の前に姿を現す。「やってきたものは見せるよ。ゴールが入るかどうかはわからないけどね」。試合前に大木が快活に笑ったように、岐阜は始動から1か月半余りで『やってきたもの』を存分に見せ付ける。昨シーズンのJ2をその攻撃的なサッカーで席巻した山口を向こうに回し、ボール支配率は驚異の70パーセント越え。その山口から獲得した庄司悦大を中心に、とにかく短いパスとドリブルを駆使して、ジワジワと相手陣内へ侵入していく。スタメンの中で以前も大木の指導を仰いだ経験を有するのは田森大己と福村貴幸の2人のみ。それでもピッチに描かれたスタイルは、既に間違いなく指揮官のそれになっていた。
『わからない』と口にしたゴールは2つ入ったが、その前に2つのゴールも許していた。結果は2-2のドロー。ただ、今までの岐阜とは明らかに何もかも違う。スタジアムで声援を送り続けたホームのサポーターも、自らが応援するチームのあまりに変貌した姿を、十分には受け止め切れていないような印象すらあった。試合後の会見でも大木の“スタイル”は変わらない。紡ぐ言葉に歯切れ良く“句点”が打たれていく。自分のイメージと質問者のイメージが違う際には、その違いを明確にしていく。「私はそう見ますが、皆さんがどう見るかはわからないですね」「できるとは言っていません」。文字で見ると厳しいこともハッキリ口にするが、その意図としては“本当”のことを伝えたいだけなのだと思う。質問が大木の“芯”を食えば、元来の話好きが顔を覗かせ、印象に残るフレーズが次々と溢れ出す。
この記事に関連するニュース
-
2921人の集客も「正直に危機感」 WEリーグの未来にJチェアマン「お金も絶対に必要」
FOOTBALL ZONE / 2024年9月16日 15時20分
-
新潟・谷口 今季10点目 J3&J2&J1で2桁弾は日本人初の快挙 チームはリーグ戦6戦負けなし
スポニチアネックス / 2024年9月15日 4時2分
-
日本vs中国 試合前日の森保一監督、MF遠藤航会見要旨
ゲキサカ / 2024年9月4日 23時22分
-
浦和戦後の黒田監督のPK発言について/六川亨の日本サッカーの歩み
超ワールドサッカー / 2024年9月3日 11時30分
-
なぜ日本代表OBは無償でサッカー教室を開くのか 「大人に分からない」夢を持つきっかけ作り【インタビュー】
FOOTBALL ZONE / 2024年8月27日 19時20分
ランキング
-
152-53大谷翔平、115年ぶり偉業が濃厚 日本は明治時代、2つの「2位」で近づく歴史的記録とは
THE ANSWER / 2024年9月22日 19時3分
-
2大谷翔平が土壇場9回に53号ソロで「53―55」 2戦ぶりアーチ、4戦5発の量産体制…サヨナラ勝ち呼び込む
スポーツ報知 / 2024年9月23日 8時2分
-
3大谷翔平 2戦ぶり3安打&2盗塁で55盗塁!イチローの日本選手最多56盗塁に王手 打率3割に復帰
スポニチアネックス / 2024年9月23日 7時26分
-
4スケボー白井空良、Xゲームズ初優勝「夢の舞台で金を取れうれしい」…日本勢が表彰台独占
読売新聞 / 2024年9月22日 19時49分
-
5ブライトン三笘 ウェルベック芸術的FK弾を“お膳立て” 左サイドで存在感放つも2―2ドロー
スポニチアネックス / 2024年9月23日 0時5分
複数ページをまたぐ記事です
記事の最終ページでミッション達成してください