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優勝候補の海自厚木マーカス、準決勝で8得点の圧勝:自衛隊サッカー

ゲキサカ / 2017年4月28日 20時20分

試合終了間際、8点目を決めた海自厚木マーカスの須田浩章3曹

 第51回全国自衛隊サッカー大会は28日に駒沢補助競技場で準決勝2試合を行い、第2試合は、最多17度の優勝を誇る海上自衛隊厚木基地マーカス(以下、海自厚木マーカス)が8-0で航空自衛隊美保基地FC(以下、空自美保FC)を破り、3年ぶりの優勝に向けて前進した。

 圧巻のゴールショーだった。試合開始1分、バイタルエリアのこぼれ球に右MF大楠恭平(3曹・神村学園高出身)が抜け出して先制点を挙げると、10分にはFW中曽根祥貴(3曹・大和南高出身)がドリブルで前進しながら送ったバックパスを受けた大楠がラストパスを繰り出し、左MF土田洸人(1士・流通経済大出身)がゴール。空自美保FCは主将の中原蓮(士長・大洲高出身)が中盤でボールを奪い、右MF竹下翔太朗(士長・大社高出身)からのクロスに自ら飛び込んでシュートを狙うなどカウンターで対抗を試みたが、海自厚木マーカスの強さは揺るがなかった。前半29分には左からのクロスをFW中曽根が決めて3点目。さらに同33分、MF工藤隼人(3曹・神奈川大出身)のラストパスをMF谷中潤希(3曹・東久留米高出身)が押し込み、前半で4点を奪った。

 海自厚木マーカスは、ハーフタイムで3人の選手を交代した後も攻め手を緩めず、後半14分に右CKを途中出場のFW守永将平(3曹・京都学園大出身)が合わせてゴール。5分後には左コーナーキックの流れからFW池永亮介(3曹・松蔭大出身)が点を奪い、後半26分には守永が自ら得たPKを決めて7点、終了間際にも大楠の浮き球のラストパスに走り込んだFW須田浩章(3曹・神奈川大出身)が決めて8点目をマーク。ハーフタイムに投入された守永、池永、須田がいずれもゴールを決めて選手層の厚さを示した。

 海自厚木マーカスの主将を務めるDF寒川大輔(3曹・習志野高出身)は「ベテランが抜けて若手主体になりつつある中、試合を重ねながら、この大会の重要性を伝えることができている。マーカスは、常に自衛隊のトップにいなければならないチームと自負しているし、この大会のプライオリティーは、高い」とチームのプライドを強調。さらに「(勝っていても)軽いプレーを見せれば、付け入る隙を与えることになる。球際で負けない部分がチームのストロングポイントなので、決勝でも高い位置でボールを奪って攻撃したい」と18度目の優勝にかける意気込みを示した。

 一方、大敗を喫した空自美保FCは今大会が初の4強進出。主将の中原は準決勝の完敗を認めた上で「予選から主力選手が転勤などで抜けた穴をチームワークで補って初のベスト4をつかむことができた。どことやっても相手が格上。最終日も一丸となって全力で戦いたい」と大会を通した充実感をのぞかせ、最終日に気持ちを切り替える姿勢を見せた。

 29日には味の素フィールド西が丘で3位決定戦と決勝戦が行われる。準決勝を勝った海自厚木マーカスは、第47回大会優勝の空自第3補給処サッカー部と決勝で対戦。準決勝で敗れた空自美保FCは、上位3チームに与えられる次回大会の地域予選免除権をかけて航空自衛隊入間・横田基地サッカー部との3位決定戦に臨む。

■第51回全国自衛隊サッカー大会
<決勝戦>
空自第3補給処サッカー部 vs 海自厚木マーカス
(4月29日、12時30分、味の素フィールド西が丘)
<3位決定戦>
空自入間・横田基地サッカー部vs空自美保FC
(4月29日、10時、味の素フィールド西が丘)
※いずれも観戦無料

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