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爆破事件乗り越え…最終節で復帰したバルトラの胸中を思う香川「試合後は泣いていた」

ゲキサカ / 2017年5月21日 12時2分

爆破事件を乗り越え、最終節で復帰を果たしたDFマルク・バルトラが試合後、サポーターに向かって右腕を突き上げる

[5.20 ブンデスリーガ第34節 ドルトムント4-3ブレーメン]

 ブンデスリーガは20日、第34節を行い、MF香川真司の所属するドルトムントはホームでブレーメンと対戦し、4-3で競り勝った。香川は前半32分に2試合連続となる今季6アシスト目を記録するなどフル出場で勝利に貢献。来季のUEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)にストレートインで出場できる3位を確保した。

「劇的にスタジアムも盛り上がったし、いい終わり方だったと思う」。逆転に次ぐ逆転のシーソーゲーム。DFマルク・バルトラの復帰戦となったホーム最終節を白星で飾り、FWピエール・エメリク・オーバメヤンも2得点を挙げ、今季通算31ゴールで単独得点王に輝いた。

 バルトラは4月11日のUEFAチャンピオンズリーグ準々決勝第1戦・モナコ戦直前に起きた爆破事件により右手首を手術するなど負傷離脱を余儀なくされていた。ショッキングな事件を乗り越え、ピッチに戻ってきたセンターバックについて「試合後は泣いていたので。乗り越える上でサポーターの存在は大きかったと思うし、選手の存在も大きかったと思う。いろんな感情が彼なりにあったと思う」と、その胸中を思い遣った。

 シーズン前半は出場機会に恵まれなかった香川だが、終盤は試合出場を重ね、最後は2試合連続のアシスト。21試合出場(うち先発13試合)、1ゴール6アシストという結果で16-17シーズンのリーグ戦を終えた。優勝したバイエルンには勝ち点18差と水をあけられたが、来季の欧州CLにストレートインで出場できる3位を確保し、最低限の目標は達成した。

 MFマルコ・ロイスのゴールをアシストしたスルーパスについて「ああいうことは何十回、何百回と練習して、言われ続けているので、自然と頭に入っていたし、それが練習どおりにつながった」と振り返り、「良い感じで崩せたので、そこからもっとゴールを取るべきだったと思うけど、やっていてすごく面白かったし、あの感覚は大事にしたい」と、攻撃のコンビネーションに関しては納得の表情だった。

 リーグ戦は終わったが、27日には今季公式戦ラストゲームとなるDFBポカール決勝・フランクフルト戦が待っている。「今シーズンを象徴するような試合というか、守備はなかなか安定しなかったけど、最後、ああいう状況で逆転できたことは次の決勝につながると思う」。5シーズンぶりのタイトル獲得で有終の美を飾るべく、最後の最後まで走り抜く。
●欧州組完全ガイド
●ブンデスリーガ2016-17特集

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