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1G1Aの興梠、日本人最多更新ACL17ゴール!アジア8強に歓喜「ベスト16で壁があった」

ゲキサカ / 2017年6月1日 16時23分

1ゴール1アシストの活躍を見せたFW興梠慎三

[5.31 ACL決勝トーナメント1回戦第2戦 浦和3-0(延長)済州 埼玉]

 アジアの厚い壁を打ち破った。敵地での第1戦に0-2で敗れていた浦和レッズ。第2戦は3得点以上で勝利するか、90分間を無失点に抑えた上で2得点を奪い、延長戦に持ち込むことが逆転突破の条件だった。

 前半の2ゴールに絡んだFW興梠慎三は「負けることはない気がしていた」と突破の空気を感じ取っていた。0-2で敗れた敵地での第1戦は「カウンターのうまさに衝撃を受けた」と面食らったが、本拠地で同じ轍は踏まなかった。「相手にカウンターだけはやらせたくなかった。最終的にはファウルでも止める。こっちの戦略通りにできたかな」。チームはアウェーゴールを与えないプランを奏功させ、自身は最前線で2発を奪う仕事を果たした。

 まずは前半18分、左後方で得たFKをMF柏木陽介が左足で蹴り上げ、ニアサイドの興梠が高い打点で渾身ヘッド。鹿島在籍時に4度、浦和でも4度目のACL挑戦となる興梠は、日本人最多記録を更新する17ゴール目。「セットプレーで決めることはなかなかない」と珍しい形で先制に成功し、2試合合計1-2と追い上げた。

 前半33分には浮き球パスで2得点目をお膳立て。ラストパスに抜け出したFW李忠成がGKとの1対1から落ち着いて左足を振り抜き、ゴールネットを揺らした。「もう少し浮かせたかった。強いパスになってしまった」と悔やんだが、「チュン(李)の技術でとったゴール。落ち着いて決めてくれた。チュンとは最後の崩しの場面で息が合う」と連携に自信をのぞかせた。

 前半のうちに2-0、2試合合計2-2に追いつき、延長戦にもつれ込んだ死闘。迎えた延長後半9分、DF森脇良太が値千金の決勝ゴールを挙げ、2試合合計3-2の劇的な逆転劇で2008年以来、9季ぶりとなるベスト8進出を決めた。興梠自身にとっても、鹿島時代の08年以来となる準々決勝進出となり、「鹿島でも浦和でもベスト16でなかなか勝てない壁があった。やっと壁が破れた」と喜びを隠さなかった。

(取材・文 佐藤亜希子)●ACL2017特設ページ

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