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「自分はちゃんと成長できているのか…」 福岡DF冨安健洋、ストイックな18歳の葛藤

ゲキサカ / 2017年7月19日 7時30分

――今おっしゃったように、南アフリカ戦の後半は相手攻撃をはね返し続け、内山篤監督も「苦しい時間帯のMVP」と評したように圧巻のプレーを見せました。
「楽しかったですね、あのときは。4試合やった中で南アフリカが一番マークにつきにくく、前半は相手の2列目からの飛び出しに対応し切れずにピンチを招く場面もありました。けど、後半はボール保持者の状況をしっかり見て、ロングボールを蹴られたらラインを下げることが徹底できて、相手の先手先手を取れて対処できたと思います」

――その中でも守備ではどのような課題が残りましたか。
「大会が終わって改めて感じたのは、PA内でゴールを守り切る力、最終局面でのパワーの出し方というのがまだまだ足りないということ。自分はディフェンスの選手なので、やっぱりまずは失点しないことが一番です。『ゴールを死んでも守り抜く』『何が何でもやらせない』という集中力や予測、感覚もあると思いますが、最終局面でいかに守り切れるかが大事だと感じました」

――ただ、メンタルが整っていれば、南アフリカ戦後半のようなプレーができると実感できた。
「メンタルの状態によってプレーが左右されるんだと実感できたのは、大会が終わってからでした。確かに南アフリカ戦の後半のプレーは自分のプレーができたと思いますが、ベスト4に入った3チーム(ウルグアイ、イタリア、ベネズエラ)を相手にしたとき、自分のプレーはできなかったので、まだそのレベルなのかなと感じますね」

――世界を体感して、またあの舞台に立ちたいという気持ちも強くなったのでは?
「当然、世界を相手にまた戦いたいし、世界に出ていきたい気持ちがあります。ただ、まだそのレベルには達していないとU-20W杯で痛感させられたので、まずはそのレベルまで成長させなければいけません」

海外への気持ちが一気に強まった
2年前の衝撃を受けた試合

――中盤に最終ラインといろいろな位置でプレーしていますが、ここで勝負したいというポジションは?
「監督から与えられたポジションでプレーするのが自分の役割なので、今は特にここで勝負したいという気持ちはありません。いろいろなポジションを経験して、そのポジションの良い部分を吸収しながら成長していければいいし、どこでもプレーできるように極めていくのが一番良いと思っています」

――当然、ボランチとCBではボールを保持したときの意識も変わると思います。
「最終ラインでプレーするときはボールをドリブルで運ぶことを意識していて、その場で回すだけでなく、運びながら相手を引き付けてパスを出すことにチャレンジしています。ボランチのときは360度、全方向からプレッシャーが掛かるので、パスを受ける前に相手と味方の位置やスペースを確認して、ワンタッチで出すことを意識しています。それと、井原(正巳)監督からサイドチェンジも求められているので、そういう部分も出していこうとしていますね」

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