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アメリカ・サッカー留学の可能性 IMGアカデミーの最先端トレーニングに迫る Vol.1

ゲキサカ / 2017年7月26日 7時15分

―IMGのコーチは練習中に生徒によく問いかけます。自身がどう考えているか、常に意識させるようにしています。
「正しいと思います。サッカーでは同じシーンが二度とないので、対応するには“今”、何をすべきなのか、その判断力が問われますよね。攻撃、守備と状況がめまぐるしく変わるので、瞬時に判断しないといけない。言われたことだけやるのでは選手としてはいずれ壁にぶつかるでしょう」

―一般的な話として英語と日本語の違いもあるかもしれませんが、英語でのコミュニケーションは基本的に話し手が責任を持ちます。聞き手が察する、というようなカルチャーもないので、何かを発信する側が積極的に自分を表現しないと分かってもらえません。
「我を出さないとボールは来ないどころか、プレーに絡むこともできないですよね。これは感覚的な問題でもあるので、早い年齢で体験できるかは大きいと個人的には思います。小学、中学、高校と、どの段階で感覚的に理解できるかによって、成長の仕方が違うと感じます。もちろん若い年代にすべて考えさせるのは難しいですし、ある程度、指導者がリードはしないといけないと思います。IMGのコーチも自主性は尊重しながらもケツを叩くべきところはしっかりそうしていたので、バランスがとても良いように感じました」

―今回は沖縄SVから中学2年生の當山颯琉君が実際にキャンプに参加してくれました。フライトも一緒だったと思いますが、どんな様子でしたか?
「だいぶ緊張していましたね」

―キャンプ初日、オリエンテーションのときの写真を見るとその感じが伝わってきます。
「ちょっと、おじいちゃんみたいに見えますね……どこか申し訳なさそうな雰囲気を出してます(笑)」

毎週月曜に行われるオリエンテーションで他のキャンパーと初顔合わせ。緊張する當山は写真前列右から2番目
―確かに(笑)。言葉の壁も大きかったのかもしれません。
「日本にいるときは自分でゲームを作ろうとするタイプですけど、初日の練習ではボール回しをしているときに当たり障りのない場所にいたり、フィールドの外に逃げるような形になったり、消極的でしたね」

―フィールドでも寮生活でも基本的には英語でのコミュニケーションなので慣れない環境なのは間違いないですね。
「寮で同じ部屋になった子とは仲良くなったみたいですよ。さっきすれ違って、手を振り合ってましたね」

―練習で一緒だったイタリアから来た子ともだいぶ打ち解けていたようですね。週も後半になってから撮影した写真がこれです。練習中にコーチが選手を集めたときで、輪の中でも前の方に出ていました。
「顔つきもだいぶ変わりましたね。1週間のキャンプなので短い期間ですけど、非常にいい体験ですよね。うらやましいですよ。自分が最初に海外に出たのはU-15のときでしたし、日本のチームとして行ったのであくまで日本人と行動を共にしてましたから。世界中から集まった選手たちに囲まれたチームに放り込まれて、言葉ができないなりにも友達ができて……。サッカーを抜きにしてもかなり大きな経験になったと思います」

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