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アメリカ・サッカー留学の可能性 IMGアカデミーの最先端トレーニングに迫る Vol.1

ゲキサカ / 2017年7月26日 7時15分

練習後のミーティング風景。1週間経って精悍な顔つきになった
―フィジカル系のトレーニングなどサッカー以外のプログラムにも参加してもらいました。
「率直に言って、施設がすごい(笑)。設備という意味もありますが、フィジカルトレーニングのデータがしっかり管理されていたり、サッカーコーチだけじゃなく、それぞれの専門家がサポートしていたり……。日本の環境と比べると本当にうらやましいですよ。ジュニアの代表クラスが受ける内容も、ここまではそろっていないでしょう。プロチームでも用意できないレベルです。Jリーグのチームが一部でハートレートモニターを使ってパフォーマンスを記録していたり、データ分析を取り入れたりしていますが、サッカー界全体の話ではなくて、まだ個々の意識の高い人やチームが実施している程度だと思います」

―いわゆる科学的なアプローチと言われるトレーニングは日本でも求められていますか? データよりも根性論が根強いなど感じたりはしますか?
「設備をそろえる資金さえあれば、やりたいと考えていると思いますよ。特にプロやトップの選手でなく育成年代で取り入れたいんじゃないですかね。自分の場合はドイツに行ってから特に意識が変わったんですが、100%の状態かどうか、そこに近づけるために何をすればいいか自覚して、たとえばアスレチックトレーナーなどと相談しながら積極的に把握します。データも大事ですが、それがなくとも身体の違和感や状態をプロだったら自分で理解しないと、でしょう。でも育成年代では、そこまで理解しろというのもまだ難しいでしょうから、客観的なデータも見せながら管理していくのはとても有効だと思います」

データを元にトレーニングメニューを確認するサッカーコーチとフィジカルトレーナー
トレーニングに設置されたデータ管理パネル。長期留学生の場合、一人ひとりの情報が個別に蓄積され、それに基づいて指導を受ける
サッカーのスキル系練習のほか、スピード/モーブメントトレーニングも専門のエキスパートにより行われる
―他にIMGアカデミー全体に対して持った印象などありますか?
「基本的な考え方として、ここは“学校”なんですよね。来る前はIMGアカデミーに対してどうしても“プロの養成施設”というイメージが強かった。錦織圭選手の印象が強いのもあって、ここに来るのが“プロへの近道”というか。でも実際に来てみると、もちろんそういうエリート選手もいるけれど、まず学校であって、人間形成を大事にしているという意味では、印象はだいぶ変わりました」

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