「全国出るだけでなくて全国優勝を狙っていきたい」。J内定3選手擁する興國が育成にこだわる理由と冬への意気込み
ゲキサカ / 2017年10月19日 10時45分
冬の高校日本一を目指した戦いがスタートしている。大阪を代表する“育成チーム”、興國高は名古屋グランパス加入が内定しているFW大垣勇樹(3年)、清水エスパルス内定のMF西村恭史(3年)、そしてツエーゲン金沢内定FW島津頼盛(3年)と今年、Jリーグ内定選手3人を擁する注目校だ。Jクラブ内定の3選手に集大成となる大会への意気込みや彼らが着用しているスパイクについて、また指揮を執る内野智章監督に彼らが上のステージで活躍する上での武器や育成にこだわる理由について聞いた。
―内野監督、プロの世界に挑戦する3選手の特長について教えてください。
内野監督:「大垣に関してはスピードがあって、身のこなしがしなやかで、技術がある。メンタル的にも動じないですし、サッカーに対してマジメ。ボールコントロールはしなやかだけど、スピードも時速33kmを記録するほど突出している。ポテンシャルの部分も含めて、日本の中にはなかなかいてないアタッカー、自分で行けて、点も取れるアタッカーになって行けるんじゃないかと思います」
―西村についてはいかがでしょうか?
内野監督:「西村に関してはまずサイズ(184cm)です。そのサイズがありながら、チーム1、2のテクニシャンですし、デカイけれどスピードとアジリティーを持ち合わせている。細くて瞬間的にパワーが出る質の筋肉に近いので、彼も日本にいないタイプじゃないかと思います。さらに人間性も高く、心技体ともにスーパーかなと思います」
―島津の特長についても教えてください。
内野監督:「島津は線細いんですけれども、瞬間最大パワーを発揮できる筋肉を持っている。質のいい筋肉を持っていて、運動能力が高いですし、最近スピードもついてきているんですよね。3人の中で一番運動量が多いんですけれど、右足シュート、左足シュート、グラウンダーのダイレクトシュート、ダイビングヘッド…パワー以外の全てを持っているくらい。あれほど、ドリブルから質の高いシュートを打てるのは凄いですね」
―3人はプロ入りが決まってかなり時間が経ったけれど、心境の変化だったり、成長を感じる部分はある?
大垣:「グランパスに練習参加をして、はじめの方はシュートもなかなか入らなかったです。自主練をコーチとやっていた時に、シュートのスピードとか速くしなければ入らへんと分かって、シュートのスピードを上げるようにしたら入るようになったので、質が上がったかなと思います。(少し前とは)全然違います」
西村:「この1か月、チームとして結果が出なくて、自分としてもまだまだ足りないとまた改めて気づきました。その中で、個人的に自主練などを練習終わってからやってきました。最近、ゴールに直結するパスとか、ゴール前で点取るところとかが減っていた。2、3本のチャンスで、一本一本を確実に決められるように練習している。チームだけでなくて、自分としても選手権で結果を出していけるようにして、清水でまた結果を出したい」
島津:「今の自分の課題が後ろの選手から真ん中辺りで受けた時に、前向けるのに向かなかったりして、シュートチャンスを逃して来たんですけれども、選手権へ向けてこの遠征(adidas cup tokyo)で前向くようになってから、シュートチャンスを逃さないようにできてきている。自分にちょっと余裕が出て、そういうところでも前向いて行けるようにできてきている。」
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