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悔しさを糧に遊学館が選手権初出場に王手!金沢との接戦をものにして3年ぶりファイナルへ

ゲキサカ / 2017年10月30日 9時56分

遊学館が3年ぶりの決勝進出を決めた

[10.28 選手権石川予選準決勝 遊学館高 2-0 金沢高 金沢市民サッカー場]

 第96回全国高校サッカー選手権石川予選の準決勝が28日に行われ、遊学館高が金沢高に2-0で勝利し、3年ぶりの決勝進出を決めた。11月4日の決勝では星稜高と対戦する。

 両チームの対戦は今季3度目。県1部リーグで対戦した際は、遊学館が2戦2勝しているが、「内容的にはうちが負けている試合。金沢さんからすれば、これまで悔しい思いをしてきているので、相当モチベーションが高かった」と遊学館の吉川幹大監督が振り返ったように、序盤はリベンジを狙った金沢のペースで試合が進んだ。

 遊学館にとって厄介だったのは、DF上坂渓斗(3年)を中心に金沢が繰り出したロングボール攻勢。「金沢さんは技術的に高い選手が多く、本来は繋いでくるチーム。予想外の展開で、選手にはこれまでとの違いに戸惑いがあったと思う」(吉川監督)。

 遊学館はロングボールにMF金野舜平(3年)のボールキープというアクセントを加えて、攻め込む金沢の攻撃を、「『いつかは前の選手が決めてくれる』と後ろで声を掛け合って信じていた。失点しないように声を掛け合ってリスク管理をしていた」と話す主将のDF斗光晏夢(3年)を中心とした3バックが冷静に対処したものの、攻撃は相手に合わせて縦を急ぐ展開が続いた。

 ともに攻め急いだ結果、攻守の入れ替わりが激しく、落ち着かないゲーム展開となったが、徐々に左サイドのMF村田笙人(3年)の突破や、MF山下裕也(3年)とMF北野瑠偉(2年)のダブルボランチによる前線への配球が増えた遊学館が上向きのまま前半を終えた。

 0-0のまま迎えた後半も一進一退の展開は変わらない。2分には遊学館にチャンスが訪れ、2列目のパスから村田がゴール前へと飛び出したが、前に出た金沢GK連拓臣(3年)がブロック。17分には中盤でセカンドボールを拾った金沢が左に展開し、FW田中陽也(3年)がゴール前に速いボールを入れたが味方と合わず、スコアレスのまま試合終盤を迎えた。

 均衡が崩れたのは後半32分。北野のスルーパスからDFの裏へと抜け出したFW山本龍治(3年)が冷静に決めて、遊学館が先制点。さらに38分には山本龍が右サイドからゴール前に入れたパスのこぼれ球を途中出場のFW熊澤貫太(2年)が押し込み、2-0でタイムアップを迎えた。

「2点獲れたのはたまたまだと思う。相手のチャンスもあったので、そこで決められていれば、という試合展開だったと思う」と指揮官が振り返る接戦をモノにした遊学館が、初の選手権出場に王手をかけた。

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