「全員があきらめずに戦えていた」。G大阪ユースが1-3からの逆転勝ちでJユースカップ制覇へ王手!
ゲキサカ / 2017年11月14日 20時7分
[11.12 Jユースカップ準決勝 G大阪ユース 4-3 川崎F U-18 金鳥スタ]
Jユースカップ 第25回Jリーグユース選手権大会準決勝2試合が12日、キンチョウスタジアムにて行われた。第2試合で川崎フロンターレU-18と対戦したガンバ大阪ユースは一時は2点差を追う展開となるも、交代選手たちの活躍で4-3で劇的逆転勝利。19日に長野Uスタジアムで行われる決勝戦で、同じ関西勢の京都サンガF.C.U-18と対戦することとなった。
序盤はポゼッションプレーを重視してボールを捨てることを良しとしない両チーム同士らしい静かな立ち上がりだった。しっかり相手の出方を見ながら隙をうかがうボール回しの中で、徐々に川崎Fがペースを掴み始める。SBのオーバーラップからG大阪の3ボランチの両脇を使って崩す攻めが機能するようになり、32分にはMF宮城天(1年)のパスを受けた左SBデューク・カルロス(3年)が単独突破から左足を振り抜く。「人に合わせるというより、相手にとって嫌なボールを蹴り込む」イメージから繰り出されたクロスボールは鋭く曲がり落ちてゴールネットを揺らし、川崎Fが先行した。
後半に入って早々の2分、ペナルティーエリア手前でボールを受けたG大阪のU-16日本代表MF岩本翔(2年)に巧みな個人技から局面を打開されての左足シュートを流し込まれて同点に追い付かれたものの、24分に右SB小川真輝(3年)がサイドを破っての折り返しをU-17日本代表FW宮代大聖(2年)がスライディングシュートで押し込んで勝ち越すと、29分には宮城も追加点。リードを2点に広げてみせた。
G大阪にしてみると絶体絶命に近い状況だったが、現役時代から幾多の修羅場をくぐり抜けてている實好礼忠監督は「まだ時間もあったし、追い付けると思っていた」と落ち着いていた。DF奥井大貴(3年)が「1-3になってからも、全員があきらめずに戦えていた」と振り返ったように、G大阪側の士気は落ちていなかった。
一方、川崎Fは「ずっとリードした後の戦い方に課題があって、この日もそれが出てしまった」と宮代が唇を噛んだように、残り15分余りという中途半端な時間のやりくりの難しさをG大阪につかれることになる。まずは38分、左足の名手であるMF山下諒(3年)の鋭いFKがGKを越えると、DF中島大雅(3年)に当たってゴールイン。さらに41分、速攻の形からだった。交代出場のMF丹羽匠(2年)のパスを同じく交代出場の1年生FW塚元大(1年)が受けてドリブルシュート。これはGK早坂勇希(3年)に防がれるも、こぼれ球にやはり交代出場のFW大谷優斗(1年)がしっかり詰めて、3-3の同点に追い付いてみせた。
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