J実行委員は8割が反対…なぜJFAは秋春制移行を提案しているのか
ゲキサカ / 2017年11月20日 19時59分
上位クラブや代表選手にとって大きな負担になっているだけでなく、変則日程を余儀なくされることもある。一方、欧州など秋春制のリーグではシーズン終盤の4月、5月に国際Aマッチウィークはないため、代表選手がクラブに専念できるだけでなく、代表戦による中断によって水を差されることもなく、リーグ終盤の盛り上がりに寄与するとも考えられる。代表強化の視点でも西野朗技術委員長は「シーズン終盤のカレンダーを見直さないと日本代表の強化にはつながらない」と指摘する。
夏休みにあたる7月から8月にかけてはクラブにとって集客の“繁忙期”であるのは確かで、そこで1試合でも多くホームゲームを開催したいというのは経営面で見れば当然の判断だろう。しかし、酷暑の中でのプレーが選手のパフォーマンス、サッカーの質を下げていることも間違いない。それがサッカー観戦の魅力を損なっていくことになれば本末転倒だ。
Jリーグ側は12月の理事会で最終的な結論を出す方針だが、田嶋会長はあくまで「Jリーグの決定を尊重する」との立場を取っており、21日のJリーグ理事会にも出席し、最終決定までに理解を求めていきたい考えだ。
(取材・文 西山紘平)
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