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意気消沈の浦和DF槙野「大きな傷を負ってしまった」

ゲキサカ / 2017年12月10日 11時57分

浦和レッズDF槙野智章

[12.9 クラブW杯準々決勝 浦和0-1アルジャジーラ アブダビ]

「サッカーの恐ろしさが、この試合に凝縮されていたのかな」。0-1の完封負けを喫して準々決勝敗退が決まった浦和レッズのDF槙野智章は、声を振り絞るようにそう語った。

 序盤からボールを保持して相手を押し込んだのは浦和だった。「相手を研究して、何をすればいいのか十分に分かってゲームに入ったし、実際に良い入りをした」ように、リズム良くボールをつないで好機を伺う。前半28分にはDF遠藤航、FW武藤雄樹とつないだボールからFW興梠慎三が決定機を迎えたがネットを揺らすには至らなかった。

 すると、後半7分に要注意人物に先制点を奪われてしまう。ゴールを陥れたのは、試合前日に槙野が「彼を抑えるのが僕の仕事。彼にやられているようだったら、僕たちの勝利はない」と語っていた、UAE代表のFWアリ・マブフートだった。中盤でボールを受けたFWロマリーニョにDF遠藤航が振り切られると、槙野とMF阿部勇樹の間に鋭いスルーパスを通され、マブフートに得点を許してしまった。

 だが、90分を通して多くのシュートを放ち、多くのチャンスを作ったのは浦和だった。しかし、勝利したのはアルジャジーラ。「あれだけチャンスがあって決め切れないと1本を決められてしまう。非常にもったいないゲームだと思う」と悔しさを滲ませた。

 次戦は、欧州王者レアル・マドリー(スペイン)と対戦する準決勝ではなく、アフリカ王者のウィダード・カサブランカ(モロッコ)と対戦する5位決定戦となった。「2敗して終わることは非常に情けない。切り替えないといけない」と必死に前を向こうとしたが、「ただ、大きな傷を背負ってしまったので…」と声を落とすと、「早く頭とメンタル面をリカバリーしないといけない」と答えた。

(取材・文 折戸岳彦)●クラブW杯2017特集

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