『SEVENDAYS FOOTBALLDAY』 :Tomorrow Never Knows(柏レイソル・小池龍太)
ゲキサカ / 2017年12月29日 22時38分
迎えた2017年シーズン。開幕戦でJ1デビューこそ飾ったものの、リーグ戦では3試合を終えて定位置を掴み切れていなかった小池に、スタメンのチャンスが訪れる。YBCルヴァンカップの清水エスパルス戦。手塚康平のスーパーボレーへ隠れる格好にこそなったが、一定以上の出来で90分間を過ごした彼は、続くリーグ第4節のベガルタ仙台戦でもキックオフのホイッスルをピッチ上で聞く。これ以降におけるリーグ戦のスタメンリストで、レイソルの右サイドバックに、13番以外の選手が書き込まれた試合は1つもない。巡ってきた出場機会をしっかりモノにした小池は、着実にピッチ上での存在感を強めていく。
日立台に桜が咲き誇る4月。ゆっくり話を聞く機会に恵まれた。「自分の中で『やれなくはないな』と思っていますし、『もっとできる』という想いもあるんですけど、『もっとできなきゃいけないな』という部分も凄く多くて、できるならもっと欲を出さないといけないですし、より速いスピードで成長しなければ、チームの力にはならないと思います」。穏やかな口調の端々に強い向上心が滲む。
レノファ時代に話が及ぶと、自然と言葉に熱がこもる。「JFL時代は仕事をしながらサッカーをする中で、自分はサッカースクールの仕事が多くて、他の選手はスポンサーの方の会社で働かせていただいたりしていて、若いのに自分はサッカーだけやれているというのはありがたかったですけど、J2の昨シーズンはそういった選手が誰もいなくなって、自分だけがピッチに立っていたので、いろいろな人たちの想いも背負って、責任を持ったプレーを心掛けていました」。18歳で飛び込んだ大人の世界で、様々な経験値を積み重ねてきたからこそ、サッカーに専念できる環境への感謝と喜びを実感している様子が窺えた。自分に関わってきてくれた方々への“責任”も、彼を突き動かしている要因の1つであることは間違いない。
定位置をしっかり確保し、チームにもアジャストしてきた小池が改めてJ1で戦う厳しさを体感したのは、前年王者と日立台で対峙した第17節の鹿島アントラーズ戦だったのではないだろうか。首位をキープして迎えたこの一戦。先制したものの追い付かれ、勝ち越しを許しながら、小池のアシストでスコアを振り出しに引き戻す展開の中、最後はアントラーズに決勝点を献上し、ホームで黒星を突き付けられてしまう。2得点はいずれも右サイドから崩した形だったが、同様に3失点もすべて右サイドから。1失点目は金崎夢生に寄せ切れず、2失点目は自らのファウルで与えたFKを直接叩き込まれ、3失点目はペドロ・ジュニオールのシュートに伸ばした足をかすめたボールが、ゴールネットへ到達した。
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