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「どうやったらマラドーナに勝てるか」監督・風間八宏の原点

ゲキサカ / 2018年3月29日 7時0分

「どうやったらマラドーナに勝てるか」監督・風間八宏の原点

 J1に復帰早々、選手個々の確かな技術力を武器に開幕4試合を2勝1分1敗と、まずまずのスタートを切った名古屋グランパス。チームを率いる風間八宏監督の“もう一つの顔”が、自身が監修するサッカースクール「トラウムトレーニング」の活動である。トラウムとはドイツ語で「夢」。風間監督は「夢のトレーニングではなく、サッカーを通して自らに期待し、自分で夢を生み出すトレーニングを意味する」と語る。

 与えられるものではなく、ヒントを得て自分で創り出していくもの。川崎フロンターレを強豪に仕立て上げ、グランパスでも改革を進める日本サッカー界きっての理論派かつ個性派の指揮官に、サッカーに取り組む少年少女たちが「うまくなるために、何をすればよいか」を尋ねた――。

―Jリーグ史上2番目の若さで開幕戦先発して以来、フル出場を続けている17歳のDF菅原由勢、ルヴァン杯のプレーでチャンスをつかんだ17歳の成瀬竣平ほか、名古屋のアカデミーから選手が次々育っていますね。
風間 十分戦力になっています。キャンプにアカデミーの選手を5人連れて行ってトップチームの選手とも一体となって練習をやってきましたし、普段もアカデミーの選手はよく練習にまじっています。そういう仕組みを作った成果は出ていると思います。10代だろうと30代だろうと、普段から自分でよく考えて練習を続けていれば、サッカーはいくらでも上手くなると思います。

―「観ている人にもグランパスのサッカーを楽しんでもらいたい」というのが風間監督の考えですが、サッカーを上手くなりたいと思う人は、グランパスはじめJリーグの試合のどこを見て、何を学べばいいのでしょうか?
風間 自分が注目する選手、好きな選手を1試合通して見てみると面白いと思います。ずっと見ていると、その選手は何が成功して、何が失敗したのか、ボールがないときどう動いたか、いろいろなことが分かると思うんです。そうすることで、横にいるこの選手にいつもパス出すんだなとか、周りも見えてくる。まず「一人をしっかり見る」ことは大切だと思います。

―昔、風間少年もそうだった?
風間 今のようにテレビでサッカーがバンバンと流れる時代ではなかったですけど、ワールドカップでは西ドイツの(パウル・)ブライトナーに絞って、眺めたこともありますよ。そして生で見たいと思えたのが、あの(ディエゴ・)マラドーナです。

―1979年8月、日本で開催されたワールドユース選手権に風間さんもマラドーナも出場しています。マラドーナとの出会いは「衝撃だった」と後に語っています。
風間 大会が始まる前までマラドーナがどんな選手かなんて知りませんでした。アルゼンチン代表との試合はなかったんですけど、初めて見てもうビックリ。日本が負けてからも、僕はマラドーナばかり見ていました。

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