日本vsウクライナ 試合後のハリルホジッチ監督会見要旨
ゲキサカ / 2018年3月28日 17時43分
ブラジル代表を見てもプレースタイルが大きく変わっている。攻撃のみを考えるチームではなく、前線、中盤、最終ラインにいるすべての選手が守備にも関わっている。フランスという優勝候補のコロンビア戦を見たが、後半、少し気を抜いたところでコロンビアに敗戦を喫してしまった。我々も自分たちに何ができるのかということをしっかり認識しなければならない。幻想を抱いてしまっては罠に陥ってしまうだけだ。もちろん(選手の)選択のところで、非常にデリケートな判断を下していかないといけないと思う。私は監督としてできるだけ多くの選手に出場機会を与えてきた。そうすることによって競争も促した。現在、難しい状況にいる選手たちもいるが、まだ23人は決定されていない。いろいろ自問しながら進めていきたい」
─準備の段階ということだが、4年前のアルジェリアと比較しても似たような状況なのか。
「同じような時期にそれぞれのクラブでレギュラーとして出ていない選手がいたので、少し似たようなところがあるかもしれない。ただ、アルジェリア代表の場合は個人で違いを見せられる選手がいた。日本の場合はあまりそれがない。パワーもアルジェリアのほうがあったかなと思う。日本のほうが規律を守る部分があるが、規律を守るとはいえ、日本でも変えにくい部分、私がトライしていても変わらない部分はある。ただ、W杯直前に3週間トレーニングできる時期があるので、そこで守備と攻撃の両方で改善できる部分もあると思う。選手たちそれぞれがトップコンディションに上げていけることに期待している。合宿のたびに2試合プレーするが、内容は毎回、2試合目のほうが良くなっている。今日は敗戦になったが、前の試合と比較すれば内容やハードワークの部分は良くなっていた。ポジディブなものもたくさんあった。4、5人の新しい選手が入っている中で、ゲームコントロールや決定力という部分も見られた。日本はさらに高いレベルでプレーする姿を見せられると感じている。ウクライナ代表は世界のトップ20から25には確実に入るレベルの高いチームだ。彼らも今後のための準備ということでしっかり戦った。そのような相手に対して、ここまで戦う姿を見せた日本ということも考えないといけない。新しい選手も5、6人いる中で戦った。厳しすぎる目はよくないと思う。ただ、W杯レベルを考えると、まだ上げていかないといけない」
─前半と比べて後半は選手たちの姿勢が良くなったように感じたが、監督から何か働きかけがあったのか。
「毎試合そうしているが、ハーフタイムに修正する。守備では(酒井)高徳と(本田)圭佑サイドでより縦を切ってプレーしようと指示した。我々の左サイドでは3人の選手がポジションチェンジしながらトライアングルをつくっていた。(長友)佑都、長谷部、(柴崎)岳などには相手がポジションを入れ替えている中でどうやって相手を捕まえるのかという話もした。1対1で形をつくられたのは少し心配だった。ボールを奪ったあとのファーストパスでもできるだけ早いタイミングでサイドチェンジしようと要求していたが、それがなかった。相手のサイドチェンジは素晴らしかった。我々はそういったところで迫力がなかった。若い選手が多い中で冷静さに欠け、テクニックのミスが出てきたことも考えられる。ただ、試合終了間際の3、4分間の中で3回、4回と決定機をつくることができた。こないだの試合で(クリスティアーノ・)ロナウドは95分、96分ぐらいで点を取って、それがなければ(ポルトガルは)勝てなかった。いつもどおり完全に満足することはできないが、ポジティブなものも見られた試合だった。選手たちは最後までしっかり戦ったし、ハイプレスもでき、最後の3分、4分のところで決定機もつくったので、喜ぶべき部分もある。ただ、繰り返すが、W杯のことを考えるとまだ十分ではない。そこはしっかり認識している。今日の姿を批判されても、それを受け入れながら向上、改善していかないといけないと思う。W杯で結果を残したいなら改善が必要だ。
(取材・文 西山紘平)
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