デュッセルドルフ国際ユース大会開幕直前!日本高校選抜・平野直樹監督インタビュー
ゲキサカ / 2018年3月29日 19時31分
第56回デュッセルドルフ国際ユースサッカー大会が、29日からドイツ・デュッセルドルフで開催される。日本高校選抜は第96回全国高校サッカー選手権の大会優秀選手を中心としたメンバー構成。昨年の5位を上回る優勝を目指して、スタンダール・リエージュ(ベルギー)との初戦(29日)から一戦必勝の姿勢で戦い抜く。大会開幕を前に、日本高校選抜の平野直樹監督(履正社高)が、現在のチーム状態についてや、本番の戦いへ向けての意気込みを語った。
●日本高校選抜・平野直樹監督(履正社高)
―いよいよ、大会が始まりますが、今のお気持ちと準備の手応えについて教えてください。
「多くのことを求めるのではなくて、シンプルに4-4-2(システム)なんだけれども、日本人のストロングポイントである『かかわる』というところ、前後だけのかかわりではなくて横も引っくるめて、前後左右をコンパクトにして、局面局面で数的優位を作るということをずっとやってきました。守備面でも同じです。ボールがあるところで数的優位を作れるようになってきている。守備面ではどんな相手でもボールが奪えるようになっているし、粘り強く献身的にやることが日本の良いところだと思うので、良いところが出てきているんじゃないかなと思います。(別の言葉で表現するならば)群れでボールを狩るという感じじゃないかな。それができている」
―一発で仕留めるところと、チャンスの数を増やすというところを攻撃のテーマに挙げられていました。オランダでの練習試合でも得点を獲ることができています(2試合で計8得点)。
「ヨーロッパの選手は1チャンス1ゴールというような、勢いで押されていても、1チャンスを決めきるだけの集中力が凄くある。そこが日本の決定的に足りないところとずっと言われています。『1チャンス1ゴール』を目指すんだけれども、それができないのであれば、ゴールチャンスを多く作って、10回だったら1回点を取れるように。それをするのであれば、10回チャンスを作らなければならない。そうすることで得点を奪っていきたいのだけれども、シュートチャンスを逃すとか、本当にサッカーの本質のところを外しちゃうケースもゼロじゃない。それはミーティングで何のために攻めているのか、何のために守備をやっているのか話したりしていました。
守備のところも狼が狩りする映像を見せたり……。狼は1匹では狩りをせずに、2匹・3匹で狩りをしたりする。ボールを狩るためには1対1で負けないことは当たり前なんだけれども、どんどん数的優位をつくっていく。相手に時間も、スペースも、考える余裕も与えない。そんなことがこの間のアヤックス戦でもできていました。アヤックスと言えば、バルセロナの源流というクラブ。ポゼッションに長けているんだけれども、中盤で彼らのボールを奪って攻撃に持ち込むということもできていたし、結果、失点はゼロ。慣れるまでに危ないシーンもあったけれども、いいシュミレーションになった。きょう(29日)対戦するベルギーのリエージュがアカデミーは全部4-3-3でやろうとしている。中盤の3人が回ってボールを受けるということもやるだろうけれど、ボールを持たれても粘り強くやっていれば相手も焦れてミスが出るからというところもオランダで経験しているので、そういうところでは良かった。あとは(大会が)25分ハーフなので、チャンスでしっかり決められるか。押していたけれど……、という反省が異常に多いので、結果を求められればいいと思っています」
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