「熱くなれた」瞬間の積み重ね…2度目の世界大会を目指すエース大迫の“ブレイク前”
ゲキサカ / 2018年4月8日 11時26分
四年に一度、世界が最も注目する大会を控え、選手として円熟期を迎えるFW大迫勇也は、再び世界に挑む日本サッカーの中心に君臨している。「悔しさしかなかった」前回大会から4年。ドイツリーグの舞台でしのぎを削り、経験と自信を積み重ねたエースは2度目の出場で雪辱を誓う。日本の結果を左右する存在にまで登り詰めた大迫は、高校時代の“半端ない”ブレイクをする前にサッカーとどう向き合ってきたのか。少年時代のエピソードを聞いた。
―四年に一度の大会が間近に迫っています。対戦相手3か国の印象は?
「初戦は前回対戦しているので一番イメージができる相手。個々の球際の部分は日本人があまり得意としないところだけど、前回やっているのは大きいと思うので、そのアドバンテージを活かしたいですね。第2戦は身体能力の高いチームだから、未知の怖さがあります。ただ、一人ひとりに力はあっても組織的にどうかという部分で、そこを突くのがチャンスかな。第3戦目も、もちろん強豪ですが、強いて言えば3か国の中では一番やりやすいかなと思います」
―今、前回大会を振り返って思うことは?
「自分が力不足だった大会。悔しさしかなかったので、終わったあとに4年後は絶対にもっと成長して、違う自分で臨みたいと決めました。あの悔しさは大きかったです。あの舞台にもう一度立って、いろんなものを取り返したい」
―再びエースとして大会に臨みます。
「ドイツで丸々4年間できたことは大きいですね。レベルの高い環境で成長できている。ドイツリーグで結果を出すことが、またあの舞台に戻って点を取ることへの近道だと思っています」
―大会でゴールを取りたい気持ちは強くなっていますか?
「絶対に点を取ります。その気持ちが体を動かしてくれると思う。取りたいですよ。子供の頃からの夢ですからね」
―サッカーを始めたのはお兄さんの影響があったんですね。
「3つ上の兄がサッカーをしていたので、僕が3歳の頃から近所の人たちとボールを蹴っていました。やわらかいボールで野球をしたことはあったけどそれは遊び程度で、やっぱりサッカーが面白かった。小学3年から兄と同じチーム(万世SSS)に入りました」
―当時はどんな練習を?
「小学生のときの3歳上って体格差が大きいじゃないですか。『兄には負けたくない』っていう気持ちがあったので、同級生に勝っても満足できなくて、上の年代に勝ってはじめてうれしいと感じていました。兄には1対1で負けてばかりでしたけど、負けても何度もぶつかっていくしかなかった。そういう環境はよかったですよね。練習は週に3回。弱小チームだったので厳しい練習はなくて、とにかくゲームをするのが楽しかった。それ以外の時間も兄とサッカーをしていました」
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