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“11か月離脱”からの完全復活の年に…慶大主将松木、「ベストだと思った」J2岡山内定

ゲキサカ / 2018年5月3日 7時30分

 もうひとつ、松木の心の支えとなった存在があった。「怪我をしたあとも、常に自分を気にかけてくれていた唯一のクラブ」というファジアーノ岡山だ。もともと大学1年のころから練習参加はしていたが、怪我をしてプレーができない期間もずっと声をかけ続けてくれていたという。

「正直、プロを目指す以上、もっと上のカテゴリー……J1のクラブから声がかかるような世界を夢見ていたこともありました。でも、スタッフ、サポーター、フロントの方が温かくて、真面目な人の多い岡山は、自分がプロとしてスタートを切るクラブとしてベストだと思った。心から岡山でプレーしたいと思っていたから、オファーをいただいたらすぐに決めてしまいました」

 結局、復帰には約11か月がかった。昨季はリーグ終盤に復帰できたものの、慶大は2部に降格。松木は「何もできない自分が不甲斐なくて、不甲斐なくて。自分に力がないから、今この2部という舞台にいる」と悔しさを露わにした。しかし、今季はその2部で黒星スタートとなるなど「2部は自分たちが想像していたよりずっと難しい舞台」と痛感せざるを得なかった。

 それでも「毎日、毎日サッカーが楽しい」と松木は笑顔を見せた。「あの11か月間があるから、サッカーを好きな自分でいられていることに感謝しています」。

 ようやく1勝をあげた慶大だが、目標はもちろん1年での1部復帰だ。「僕のようにプロを目指している後輩たちに、少しでもいい舞台を残してあげるのは先輩の役目だし、主将として最大の務め。意地でも結果にこだわりたい」と松木。リーグ戦はまだまだ始まったばかりだ。

(取材・文 飯嶋玲子)●第92回関東大学L特集

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