佐野日大は栃木準優勝。タフさ、頑張る力増してインハイ予選へ
ゲキサカ / 2018年5月14日 8時26分
[5.13 関東高校大会栃木県予選決勝 宇都宮短大附高 1-0 佐野日大高 真岡市総合陸上競技場]
3年ぶりの関東大会出場を決めた佐野日大高だが、頂点には手が届かなかった。前半7分、相手FKがゴール前の混戦を抜けてそのままゴールイン。不運な形で先制点を許した佐野日大だが、その後は前線からの守備によって相手のパスコースを切り、宇都宮短大附高に思うような攻撃をさせなかった。
そして、前半25分にはショートカウンターから決定機を作る。敵陣左コーナー付近でのインターセプトからエンドライン際を抜け出したMF岡本海(3年)のラストパスを、10番FW山田大樹(3年)が左足ダイレクトで合わせる。だが、決定的な一撃は宇都宮短大附GK雨宮由和(3年)にセーブされて追いつくことができない。
佐野日大は後半8分にも右中間を抜け出したMF溝口寛人(3年)が決定的な右足シュートを放ったが、再びGK雨宮に反応されたボールはクロスバーに弾かれてしまう。大型CB大塚健斗(3年)が相手の攻撃を跳ね返すなど1点差のまま試合を進めた佐野日大は押し込む時間を増やし、試合終盤には左右からのアーリークロスやロングボールから相手の守りをこじ開けようとする。だが、最後まで1点を奪うことができなかった。
海老沼秀樹監督は「まだまだですよ。タフさが無かったり、頑張れない選手が多いので。球際でしっかりと行くことができていない」と力不足を認めていた。選手権予選で先発していたFW長谷川航(3年)が負傷離脱中。推進力のある彼が復帰すれば、前線が活性化する可能性もあるが、「まだまだ甘いチーム」(海老沼監督)というチームは各選手が変わっていかなければならない。
16年度選手権全国3位の佐野日大に対し、ライバルの矢板中央高は昨年度の選手権で3位に入り、今年はプリンスリーグ関東に昇格。横浜FMユースや大宮ユースを破るなど、開幕5連勝で首位と快進撃を見せている。その強敵や宇都宮短大附など他のライバルの壁を破るために、よりタフで強いチームへ。この日の悔しさを忘れずに努力を続け、インターハイ予選、選手権予選で栄冠を勝ち取る。
(取材・文 吉田太郎)
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