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松陽の堅守を延長後半にこじ開けた神村学園、鹿児島連覇に王手!

ゲキサカ / 2018年5月25日 22時23分

 神村学園は左サイドでキープした濱屋がFKを獲得。3回戦の出水中央高戦で決勝FKを決めている隈元がゴール方向へ低く速いボールを入れると、「時間もあと少しでゴールに近い位置にいるので点決めなければという気持ちがあって飛び込んだ」という濱屋、深港ら飛び込んだ選手の頭をかすめたボールがそのままゴールネットに吸い込まれた(公式記録は深港の得点)。

 この1点によって神村学園が1-0で勝利。苦しみながらも、2連覇に王手を懸けた。抜群の勝負強さを持っていたFW高橋大悟主将(現清水)をはじめ、攻守にタレントの揃っていた昨年は県内3冠を達成し、選手権でも16強入り。だが、有村監督は今年のチームについて「自分たちはできないと思ってしまっている。謙虚ではあることは良いけれども、欲、野心がない」と首をひねる。

 もっと内容の良い試合ができそうではあるが、思い切りに欠けるところもあってリズムに乗れず、苦しんでしまっている。それでも、新田やMF則松卓也(3年)、MF山野卓人(3年)が怪我で出遅れる中、3バックを採用し、構築してきたチームの成長はこれから。隈元は「(各選手が)もっと自分の気持ちを前に出して行ければ新たな強みが出てくる」と語っていたが、怖れずに自分たちのサッカーに自信を持って戦うことができるか。

 深港は「怖れず自分たちがいつもやっているサッカーをちゃんとできれば次の試合も難しい試合にはならないと思う。(気持ちの部分を)改善できれば去年よりも力があると思う。全国出て強いところに勝たないと今後強くなっていけない」。目標は全国4強以上。厳しい試合を1試合でも多く経験し、強くなるため、鹿児島予選で敗れる訳にはいかない。

(取材・文 吉田太郎)●【特設】高校総体2018

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