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W杯で初導入の『ビデオ判定』…VARってどんな仕組み? 誤審がなくなる? 問題は起きないの? を一気に解説!

ゲキサカ / 2018年6月22日 22時17分

日本代表対ガーナ戦でも採用されたビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)

 6月14日に開幕戦を迎えるロシアW杯は、史上初めて『ビデオ判定』が導入される大会となる。すでに各国リーグで採用されている“新時代の審判”は、判定を正確なものにするため役立つ一方で、プレーが中断することなどから反対意見も少なくない。そこで今回は、W杯に新登場する『VAR』について、気になる点を整理してみたい。

■そもそも、VARとは?
 サッカーというスポーツでは通常、ピッチに立つ4~6人の審判によって判定が下されている。しかし今回、そこに新たなメンバーが加わった。その名も「ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)」。ビデオ映像を眺めながら試合を追いかけ、遠隔的に判定に介入するという新時代の審判だ。

 前提として、VARはあくまでも「アシスタント」の役割を担う。というのも、主審は必ず判定を行わなければならず、VARはそれに介入するという関係性。VARの判断を待ってから判定を下すことはできない。

 また、VARが介入するかどうかも主審が決めることになっており、この点でテニスなどの『チャレンジ』とは異なる。さらに、すべてのプレーで判定に関わるわけでもなく、限られた場面にしか介入できない。したがって、サッカー界から完全に誤審がなくなるわけではなく、FIFAは「“最小限”の介入で“最大限”の効果」をもたらす狙いを強調している。

 このような“主審優位”の仕組みを保つためには、VARに任される仕事の“範囲”が大切になる。VAR規則によると、介入が認められているのは「試合結果を動かす4つの場合」に関し、「確実かつ明白な誤審」もしくは「重大な見逃し」がある場合だけ。その「4つの場合」とは、①ゴール②PK判定③一発退場④人違いである。

 すでにドイツ、イタリア、イングランドなどの国内公式戦で導入されているVARだが、FIFA主催試合で使われたのは2016年のクラブW杯が初めて。最初の対象は鹿島アントラーズに与えられたPK判定で、日本国内でも大きな話題になった。その後、日本も出場した昨年春のU-20W杯、同6月のコンフェデ杯でもテストが続けられてきた。

■ロシアでは『遠隔地』の4人が担当
 ロシアW杯では、1試合あたり4人のVARがチームを構成し、交代制で全64試合を担当する。4人の内訳は『VAR』1人と『アシスタントVAR』3人。FIFAはこのたび『VAR』を担う国際主審13人を選出した。彼らはこのW杯に向けて、セミナーやテストマッチを通じ、VARに関する専門知識とスキルを高めてきた。

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