「MERCURIAL MASTERCLASS」最終回でFW和田、SB高木が広島練習参加、学んだ“基準”を忘れずに続ける
ゲキサカ / 2018年6月22日 20時39分
“史上最速選手”を育成するためのプレミアムクリニック「NIKE ACADEMY MERCURIAL MASTERCLASS」(全4回)を今年2月から受講したFW和田育(阪南大高)とSB高木大輝(京都橘高)の2人が5月28日と29日の2日間、クリニック最終回としてJ1で首位を走るサンフレッチェ広島トップチームのトレーニングに参加した。
プレミアリーグ勢・阪南大高(大阪)の主将を務める和田は爆発的なスピードを武器とするストライカー。一方の高木は全国常連の京都橘高(京都)で2年生ながら10番を背負うウィングプレーヤーで、高精度の左足も備えた注目レフティーだ。2人は「NIKE ACADEMY TOKYO」の小島直人ヘッドコーチと鈴木友規フィジカルコーチ、そしていずれも日本代表歴を持つMF倉田秋(G大阪)やFW玉田圭司(名古屋)の指導によって、そのスピードをより発揮するための身体の使い方、スピードを活かすためのボールタッチ、効果的なドリブルの仕方などを学んできた。
その成果を発揮する場でもあった広島への練習参加。W杯に伴うJ1中断期間ということもあって、“鍛錬期”の広島はフルメニューでのトレーニングだった。DF千葉和彦らに温かく迎えられ、微笑みながらトレーニングをスタートした和田と高木だったが、すぐにJ1トップクラブと普段自分たちが身を置く高校サッカーとの大きな差に気付かされることになる。
「人の倍走れる走力、敏捷性、長い距離を走れる力を上げていく必要がある」と語る池田誠剛フィジカルコーチによる臀部強化のメニューに2人の顔色が変わり、4対2のボール回しでは満足にボールを動かすことができない。幾度もミスを誘発され、一度“鬼”になると、なかなかボールを奪い返すことができなかった。
アピールチャンスだったゴール前の攻防のトレーニングでは自分の良さをほとんど出すことができず。クロスからのシュート練習では高木が幾度か「ナイスボール」と声を掛けられ、和田はDF馬渡和彰のクロスからシュートを連発した居残り練習でシュートの巧さも見せていたが、せっかくのチャンスにもかかわらず、積極性を欠いた練習初日。プレーでも、キャラクター性の部分でも十分なインパクトを残すことができなかった。
雨中で1時間の集中したトレーニングとなった2日目、日本代表歴を持つDF水本裕貴が「2人とも最初は緊張していたと思いますけれども、時間が経つにつれて、自分のプレーを出そうと一生懸命やっていることが伝わってきましたし、今日も、昨日よりも伸び伸びとプレーできていたんじゃないかと思っています」と印象を口にしたように、初日に比べると積極的な動きが増えた。
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