日本躍進は「驚きではない」GL敗退のポーランド、最終戦へ悲壮な決意

公式会見に出席するポーランドの監督、選手

　開幕2連敗ですでにグループリーグ敗退が決まっているポーランド代表は28日の最終戦で日本代表と対戦する。試合会場のボルコグラード・アリーナで行われた公式練習の前にはアダム・ナバウカ監督のほか、MFヤクブ・ブラスチコフスキ(ボルフスブルク)、MFグジェゴシュ・クリホビアク(WBA)、DFバルトシュ・ベレシンスキ(サンプドリア)の3選手が公式会見に出席した。

　ドルトムント時代にMF香川真司のチームメイトだったブラスチコフスキは、グループリーグ敗退が決まっている状況に「チームにとっては精神的に苦しいときだ。チーム一人ひとりが自分たちの職務を果たせなかった。夢を持っていた。しかし、ピッチでのプレーは夢を叶えるものではなかった」と、率直な胸の内を語った。

　一方で「明日の試合は大きな意味を持つと思う。ポーランドはあきらめるようなチームではないことを見せつけないといけない」と、最終戦でファン・サポーターに勝利を届けることを誓った。ナバウカ監督も「ポーランドのファン、自分たちを幻滅させてしまった。イフ(もしも)はない。それは最初とは違う。しかし、明日の試合は誇りのために戦わないといけない。そしてファンのために戦う。とにかく全力を尽くす」と力説。決勝トーナメントに勝ち進む可能性が消滅していても、国の誇りに懸けて戦うことを約束した。

「日本のプレーの仕方、強み、弱みに関しては入手している。選手の特徴も分かっているつもりだ」と言い切る指揮官は、ここまでの日本の戦いぶりについて「日本チームの質が高いことは分かっていた。特に驚くべきことではなかった」と指摘。「勝つのは大変だと思う。しかし、私たちは自分たちのスキルに自信を持っている。日本のことを尊敬するが、私たちには自信がある。明日の試合は勝てると思っている」と力を込めた。

(取材・文　西山紘平)
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