選手の“VAR要求”は現状お咎めナシ…? ルール上はイエローカード対象も
ゲキサカ / 2018年7月5日 7時48分
ロシア大会からW杯に導入された『ビデオ・アシスタント・レフェリー』(VAR)は、決勝トーナメント1回戦を終えた時点で計20回の介入が行われた。大半の試合では円滑な運用が行われている一方、本来は警告が行われる事案が見逃されるという問題もあらわになっている。
VARはビデオモニターを見ながら試合を追い、必要に応じて主審に助言を行う審判のこと。今大会ではモスクワの別会場に集まった国際主審4人が担当し、①得点②PK判定③一発退場④人違いの4要素について、「明白かつ確実な誤り」があれば判定に介入することになっている。
VARは『チャレンジ制』とは異なり、判定介入に関しては主審だけがその権限を持つ。監督・選手が『ビデオ判定』を求めることはできず、国際サッカー評議会が定めているVARハンドブックでは「“レビュー・シグナル”(モニターを描くようなジェスチャー)を選手が行った場合、イエローカードが提示される」と規定。競技規則でも「過度な」要求は警告だとしている。
だが、今大会ではこのルールが徹底されていることは言いがたく、これまで確認できた範囲で警告を受けたのはモロッコ代表のエルベ・ルナール監督のみ。ポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド、イングランド代表DFハリー・マグワイアらが公然とこのシグナルを出していたが、選手たちはお咎めなしとなっている。
これに関しては、ルールの周知不足により、主審が段階的な運用を行っていることが理由だと思われる。他にもPA内のホールディング行為や、PK戦での反則行為などのケースにおいて、レフェリーはまずはファウルを取らず、コミュニケーションを取りながら解決するという場面が多く見られるためだ。
また、イエローカード相当の反則に関してはVARの介入対象となっていないのも原因の一つかもしれない。このルールに即すれば、たとえ選手がVAR要求を行う姿がビデオ映像に映っていたとしても、ピッチ上の主審、副審、第4審が気付いていなければ、それを罰することができないのである。
★日本代表など参加32チームの最新情報をチェック!!
2018W杯ロシア大会特集ページ
★全64試合の日程&テレビ放送をチェック!!
2018W杯ロシア大会日程&TV放送
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
東京ダービーの退場巡って物議…PK判定もイエロー軽減されず
ゲキサカ / 2024年4月13日 22時6分
-
J1開幕戦のGK飛び出しシーン、VARは「介入しなくて良かった」 JFA審判MGが見解
FOOTBALL ZONE / 2024年4月4日 17時50分
-
開幕節の“疑惑の足踏み付け”は「ファウル」 PKとの関係性は「別のフェーズ」とJFA説明
FOOTBALL ZONE / 2024年4月4日 6時30分
-
JリーグのVAR介入なし案件「何もしていないわけではない」…元国際審判員が解説
FOOTBALL ZONE / 2024年4月2日 15時40分
-
「心の中の葛藤を表にしちゃダメ」 JFA審判マネジャーが明かすVARの実情「背中からプレッシャー」
FOOTBALL ZONE / 2024年4月2日 14時40分
ランキング
-
1【五輪最終予選】U-23日本代表、パリ切符王手!細谷が劇的V弾 開催国カタールと120分激闘
スポニチアネックス / 2024年4月26日 1時52分
-
2開催国カタール、敗戦後に「紳士の振る舞い」 地元サポが勝利の日本へ拍手で称賛「いい国だ」
FOOTBALL ZONE / 2024年4月26日 1時57分
-
3バイク事故の新日本プロレス・田口隆祐選手、「ドクターも驚きの回復力」報告も......痛々しい姿に心配&応援の声
J-CASTニュース / 2024年4月25日 20時24分
-
4U-23日本が延長戦い勝利も「自分たちで少し難しくしてしまった」 指揮官の反省点は?
FOOTBALL ZONE / 2024年4月26日 2時5分
-
5《水原一平ショック》大谷翔平は「真美子なら安心してボケられる」妻の同級生が明かした「女神様キャラ」な一面
NEWSポストセブン / 2024年4月25日 18時30分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください