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ドイツ敗退も後押し…GLは『19回/48試合』の過多傾向 ロシアW杯VAR全事例集4

ゲキサカ / 2018年7月16日 19時15分

韓国代表の決勝点がVARで確認され、ドイツ代表の敗退が決まった

 フランス代表の優勝で幕を閉じたロシアW杯。今大会から導入された『ビデオ・アシスタント・レフェリー』(VAR)は計21回の介入が行われ、決勝トーナメントではわずか2度にとどまった。ゲキサカVAR全事例集第4弾では、グループリーグ第3節にみられた15~19回目を振り返る。(第1~3弾は関連記事に)

 VARはビデオモニターを見ながら試合を追い、必要に応じて主審に助言を行う審判のこと。一般には『ビデオ判定』とも呼ばれる。今大会では、モスクワの別会場に集まった国際主審4人が担当。①得点②PK判定③一発退場④人違いの4要素について、「明白かつ確実な誤り」があった場合にのみ判定に介入することになっている。

【事例1】大会13日目 ナイジェリアvsアルゼンチン(②PK判定)
 今大会15回目の介入は、窮地に陥ったアルゼンチン代表をさらに絶望の淵に追い込むものだった。1-1で迎えた後半32分、ナイジェリア代表は左からMFアーメド・ムサがクロスを送ると、DFマルコス・ロホがヘディングでクリアミス。こぼれ球をFWオディオン・イガロが狙ったが、大きく枠を外れた。

 アルゼンチンにとっては一安心かと思われたが、ロホのクリアミスが問題となった。ヘディングの際に誤ってボールを肩に当ててしまい、跳ね返りが左腕に直撃。これがハンドリングを疑われたのだ。しかし、VARの助言を受けた主審はピッチ脇モニターに向かうと、ビデオ映像をざっくり眺めて判定を覆さず。この後、ロホは決勝ゴールを決め、アルゼンチンのヒーローとなった。

【事例2】大会14日目 メキシコvsスウェーデン(②PK判定)
 事例1の翌日にも、PA内でのハンドリング疑惑にVARが介入しつつも、判定は修正されないという出来事があった。前半29分、スウェーデン代表のセットプレーの折り返しに対し、メキシコ代表FWハビエル・エルナンデスがPA内でトラップ。このプレーでボールを手で扱ったという嫌疑をかけられた。

 主審はビデオモニターを見つめると、太ももに当たったボールがエルナンデスの右腕に当たっているように思われた。だが、これが故意によるものかどうかは微妙なところ。主審は判定を変えず、ノーファウルで試合を再開させた。このようなケースは「明白かつ確実な誤審」にはあたらないため、VARが介入したこと自体が不適切だ。

【事例3】大会14日目 韓国vsドイツ(①ゴール判定)
 韓国代表対ドイツ代表でのVAR介入は、今大会で最も注目を集めたシーンの一つだろう。0-0のまま迎えた後半アディショナルタイム、韓国MFソン・フンミンの左CKが混戦からファーサイドにこぼれ、ゴール前で待ち構えていたDFキム・ヨングォンがネットを揺らしたという場面だ。

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