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吉田麻也が今こそ鳴らす警鐘「慢心すれば足元をすくわれる」

ゲキサカ / 2018年8月7日 7時0分

―ロシアW杯を終えて現在はオフ期間中ですが、普段のオフとは違いましたか。
「やっぱり反響は大きいなと思いますね。どこに行っても人目に付くといいますか、それだけW杯を見ていた人が多かったんだなと感じました。深夜にもかかわらず、視聴率は30%、40%を超えていたそうですし、それだけ影響力のある大会だったということだと思います。ここ最近では一番プライベートに支障をきたしました(笑)」

―日本に帰国してからも大会は続いていましたが、W杯の試合は見ていましたか。
「ニュースでは見ましたけど、ゲーム自体はまったく見ていないですね」

―そこはあえて見ないようにしていたのでしょうか。
「バタバタしていて見られなかったというのもありますし、もうサッカーはお腹いっぱいで(笑)。この1か月半、今までにないくらいサッカーの試合を見てきました。自分たちの試合、対戦相手の試合……。大会期間中は毎日、3試合ぐらい行われていたので、必ず1試合は見ていましたし、2試合見る日もありました。本当にサッカー漬けの2か月を過ごしてきて、もういいかなと(笑)。自分たちが敗退して、一回ちょっと休憩したいという気持ちでした」

―それだけこの1か月半に集中していたということですね。
「この1か月半、2か月だけでなく、この4年間のプロセスであり、もっと言えば僕が日本代表に入ってからの7年半の集大成でもありました。そういう意味でも、目標にしていたベスト8にたどり着けなかった悔しさが一番大きいですね」

―2大会ぶりの決勝トーナメント進出を果たした達成感よりも悔しさのほうが残った大会ですか。
「そうですね。グループリーグを突破したことに対する喜びというのはほとんどなくて、安堵感のほうが強かったです。とりあえずホッとしたなと。ここからが勝負というのは、僕だけでなく、選手みんなが分かっていました。次の殻を破れるかどうかに自分たちの真価が問われていると……。だからこそ、まだまだだなと思います。日本に帰ってきてからいろんな人に『感動した』『ありがとう』と言われました。たくさんの選手がメディアにも出ていて、周りのリアクションも大きいので、勘違いしがちですけど、物事をしっかり見極めて、自分たちの置かれている状況、立ち位置をちゃんと把握して、次の4年間に向かって進まないといけないと思っています」

―4年前のブラジル大会は1勝も挙げられず、グループリーグ敗退でした。この4年間で世界との距離は縮まったと思いますか?
「距離はずっと縮まってきていると思います。数多くの選手が今までになかったような舞台でプレーし、経験を積んでいます。とはいってもヨーロッパの選手や南米の選手はそれが当たり前の環境にいます。僕らはまだ、それが当たり前と言えるほどの数の選手がヨーロッパでプレーしているわけではありません。指導者を含めて、まだまだ世界との差はあるというのが僕の現実的な意見です」

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