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“大会MVP”は、あの10番。“ユース教授”安藤隆人氏が選ぶ「インターハイで輝き放った」11傑

ゲキサカ / 2018年8月14日 21時36分

安藤氏が“大会MVP”と認める活躍、山梨学院高の優勝の立て役者となったFW宮崎純真。(写真協力=高校サッカー年鑑)

 平成30年度全国高校総体「2018彩る感動 東海総体」サッカー競技(インターハイ、三重)は8月13日に決勝戦を行い、山梨学院高(山梨)が初優勝を飾りました。参加55校が熱戦を繰り広げたインターハイ。“ユース教授”ことサッカージャーナリストの安藤隆人氏に同大会で印象的なプレーを見せた11人を紹介してもらいます。

安藤隆人氏:「山梨学院の優勝で幕を閉じた三重インターハイ。“異常気象”と言える過酷な三重の地で輝きを放った11人を選んでいきたい。この選考はあくまで筆者が見た試合でのセレクトのため、1、2、3回戦で敗れたチームすべてを網羅出来ていませんが、見た中で輝いた選手をセレクトしました。ポイントは『伸び』を感じた選手。他にも素晴らしい選手は沢山いましたが、この11人は非常に印象深い存在でした」

GK中川真(徳島市立高、2年)
「11人の中で唯一、初戦敗退の選手を選んでみた。今大会は小柄なGKが多い中で188cmの長身を誇り、ハイボールには抜群の安定感を誇る。俊敏性もあり、幅広い守備範囲を築き上げて、ゴールに鍵をかける。今後経験を積めば、もっと面白いプレーを見せてくれるはず。期待値を含めての選出でもある」

DF福島隼斗(大津高、3年)
「対人の強さとカバーリングの上手さなど守備面は相変わらず安定感は抜群。今大会で一番光ったのは、キックの精度だ。CBの位置から長短のパスを前線、サイド、ボランチにズバズバと通す。同サイドへのボール、逆サイドへのボールを絶妙なタイミングで通して行くパスの精度は、今大会でも群を抜いていた。さすがJクラブが獲得に乗り出す選手であることを証明してみせた」

DF内田拓寿(桐光学園高、3年)
「クレバーでゲームの流れがしっかりと読めるCBだ。FC多摩ジュニアユース時代からチームメイトの望月駿介と共にCBコンビを組み、阿吽の呼吸を見せた。桐光学園の武器の一つであるセットプレーでも、ヘッドの強さを発揮。相手の脅威となり続けた」

DF大石悠介(山梨学院高、3年)
「183cmの高さとパワーを兼ね揃えたCB。制空権を握るだけでなく、前への推進力と素早い身のこなしを見せるなど、攻守において迫力を持った選手だ。決勝の桐光学園戦ではパワープレーに出て、後半アディショナルタイム5分にロングボールに競り勝って、右サイドを突破。宮崎純真の劇的同点弾をアシストしてみせた」

DF中村拓海(東福岡高、3年)
「チームは3回戦で敗退と、結果を残せなかった。彼のプレーもハイパフォーマンスとは言えなかったが、初戦の矢板中央で見せた2つのプレーは大会を通じて『モノ』が違った。6分に見せた右からのカットインから右アウトサイドのクロスと、23分に見せた矢板中央のカウンターを阻んだシーンだ。後者のシーンは右サイドバックが逆サイドの左サイド奥まで走ってインターセプトをしたもの。東福岡のCKのときに攻撃だけでなく、守備意識を高く持ち、「こぼれた瞬間、逆からカウンターを受けると思った」とすぐに判断して、持ち前のスピードで猛プレスを掛けて行った。この圧巻のプレーは、Jクラブが争奪戦を繰り広げるほどの存在であることを証明してみせた」

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