日本vsコスタリカ 試合後の森保一監督会見要旨
ゲキサカ / 2018年9月12日 3時5分
そこからこのキリンチャレンジカップのA代表に来て感じたのは、選手のクオリティーがやはり高いということ。それぞれのクラブでポジションをつかんでキャリアを積んでいる選手のレベルの高さは感じた。A代表の監督をやることで、そのレベルの基準、どういう高みを目指してやっていくか。はっきりと私自身の基準を持って東京五輪世代の選手に提示できる素晴らしい経験をさせてもらった。A代表の選手は技術と戦術理解力を持っているのはもちろんだが、今日選手たちが見せてくれたのは、戦う気持ち、自分の責任をまっとうする気持ちを持って、粘り強く試合を戦い抜くということ。メンタル面でも技術面でも、すべてを上げていかないといけないということを若い選手たちに伝えられる、いい経験になったし、A代表のレベルの高さを知ることができて、私自身も素晴らしい経験になった」
─日本代表の監督としてどんな気持ちで初陣に臨んだか。
「A代表の監督として、特別に思った部分もあるし、特別に思っていない自分もいた。日本代表として試合に臨める素晴らしい環境をサポーターの皆さんにつくっていただき、支援、応援してくださる方々にもこういう環境をつくっていただき、こうやって多くのメディアの皆さんにも注目していただき、そこからサッカーを発信してくださるということ。これもなかなかこれまで経験できなかったことで、特別な舞台に立たせていただいている、素晴らしい経験を自分はさせていただいているということを今、感じている。逆に特別でないと思っているところは私自身の気持ちは全然変わらないというところで、これまでもサンフレッチェ広島というクラブチームで監督をさせていただいて、一戦一戦を大事に戦っていこうということ、一戦一戦勝利を目指して最善の準備をする、試合でベストを尽くす。その部分においては、チリ戦がなくなり、(初陣が)コスタリカ戦になっても自分の中で変わるところはなかった。そこはこれまでの自分と変わらず、特別なものは感じなかった」
─あえて課題を挙げるなら。
「課題は、攻撃でももっと点を取れるだけのチャンスはつくっていたと思うので、そこはさらに決定力を上げていく、さらにチームとしてチャンスをつくっていくことをやっていかないといけない。守備の部分でも、選手たちに今日要求していたこと、選手たちがやらないといけないと思って臨んでくれたこと。戦う部分ということを言ったが、粘り強く戦い抜くという部分、無失点に抑えた部分は非常によくやってくれたと思う。ただ、相手のチャンスがゼロだったわけではないので、より我々にとってのピンチを減らすこと、相手にとってのチャンスを与えないということは上げていかないといけないし、すべてを上げていかないといけない」
─中島や南野のような新しい力がどんなものをもたらしてくれているか。
「先ほども言ったが、選手たちにはさらに多くの経験を積み上げてもらって、個として少しでも大きく成長してほしいと思う。今、2人の選手の名前が出たが、2人だけでなく、チーム全体としてアグレッシブに戦うことができていたと思う。攻撃の選手が攻撃できているというのは、守備の選手が頑張って攻撃の選手につなげていたというのがあってのこと。今日、選手たちには自分の良さを最大限に発揮してほしいと話したが、それと同時に自分の良さを生かすためには周りを生かしていく、周りと支え合って、つながり合ってプレーすることが自分の良さを出すことになると選手に話した。選手たちがそれを実践してくれたのは、監督として幸いなことだと思う」
(取材・文 西山紘平)
●アジアカップ2019特設ページ
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