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[SEVENDAYS FOOTBALLDAY]:向こう側の景色(昌平高・関根浩平)

ゲキサカ / 2018年10月16日 19時36分

 その最後となる選手権が目前に迫っている。前述してきたように。夏は全国4強を2度も経験したものの、冬に目を向けると一昨年は県の準決勝で敗れ、昨年は全国の2回戦で敗退。関根自身もチームも大きな結果はまだ手にしていない。もちろん今年の夏で得た手応えは、否が応でもさらにその先への期待を煽るが、それゆえに今はまず足元を見つめている。

「厳しい戦いになるのは自分たちも十分わかっていますし、全国の高校よりも埼玉の高校の方が自分たちのことを研究していると思うので、勝ち抜くのは大変だと思うんですけど、自分たちはインターハイで自信を付けてきましたし、初戦の入りから大事にして、1つずつ勝っていくことが大事だと思います」「正直まだ日本一は全然考えてなくて、まず県予選を勝たないことには全国に行けないので、埼玉を勝ち抜くために、もっと強度を増して、チームとして強くなりたいというのはありますね」。

 日頃のトレーニングにも確かな手応えを感じている。「個人個人のレベルも上がってきていますし、試合に出ていなかった選手も今は出てきて活躍してくれているので、一人一人の成長があって、良い形かなと。チームのレベル自体も底上げできていると思います」。個人的には今シーズンの序盤はサイドバックにコンバートされ、最近になってフォワードに戻った伊藤雄教との“1対1”が楽しいそうだ。「ユタカとか敵意剥き出しで来るので、練習でマッチアップとかになったら、絶対負けたくないんです」と笑顔を見せつつ、「サブのメンバーもトップの選手に負けたくないと、練習からガツガツ来てくれますし、去年も一昨年もサブの選手のクオリティはメチャクチャ高くて、そこは昌平の良い伝統でもあると思うので継続していきたいです」と続けた言葉は、集団をまとめるキャプテンとしての自覚に満ちていた。

 昌平の近年における目覚ましい躍進が一段と加速したのが、2年前の全国総体だったことは間違いのない所。そこからのチームの喜怒哀楽を、すべてピッチの上で実感してきた関根が、今まで見たことのないステージへ到達できるか否かは、昌平としてのそれと過不足なく一致する。ベスト4の“向こう側”へ。その景色の色彩を伝統の新たな1ページに刻み込むべく、関根と頼もしい仲間たちによる最後の挑戦が幕を開ける。


■執筆者紹介:
土屋雅史
「(株)ジェイ・スポーツに勤務。群馬県立高崎高3年時にはインターハイで全国ベスト8に入り、大会優秀選手に選出。著書に「メッシはマラドーナを超えられるか」(亘崇詞氏との共著・中公新書ラクレ)。」
▼関連リンク
SEVENDAYS FOOTBALLDAY by 土屋雅史
●【特設】高校選手権2018

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