「ずっと彼を見ていた」…上田綺世、刺激受けつつ意識するのは「自分じゃなければいけないプレー」
ゲキサカ / 2018年11月17日 5時5分
ベンチからずっと目で追っていた。その視線の先にはFW小川航基(磐田)の姿があった。自分にはないものを持っているストライカー。刺激を受けているものの、U-21日本代表FW上田綺世(法政大)は“自分らしく”ゴールに迫ろうとしている。
14日に行わわれたドバイカップ第1戦ウズベキスタン戦。小川が1トップの位置で先発出場を果たし、上田はベンチスタートとなった。ここで上田は「試合中、ずっと彼のプレーを見ていた」と、小川の動きをじっくりと観察していた。同じポジションを争うライバルの動きを注視するのは当然のことだろう。そして、自分とは異なる動きでチームに貢献する小川から「学ぶ部分が多い」と吸収できるものは貪欲に吸収しようとしていた。
「オフの部分でどういう動きをしているか見ていても、自分とは全然違う。自分だったら裏に抜けると思った場面も、航基くんだと落ちてボールを受けてリズムを作ったりしているので、それを見ると『ああいう場面では落ちた方がいいかな』と考えるし、相手との駆け引きの部分も僕とは違った種類の駆け引きをしている」
上田は冷静に比較して、「落ちるタイミングやスペースの見つけ方」「ボールの収め方」は「間違いなく僕よりも抜けている」と小川の凄さを実感。しかし、1トップとして試合に出れるのは1人だけ。ただ、指をくわえているわけにはいかない。「自分の特長は得点に対する動き出し。それで貢献できなければ、それをやらなければ誰でも良いと思う。『自分じゃなければいけない』というプレーを表現したい」と闘志を燃やしている。
前日練習を見る限り、クウェート戦では上田の先発起用が濃厚。11人対11人のハーフコートゲームでは豪快なダイビングヘッドに、自ら持ち込んでの右足シュートでネットを揺らすなど、コンディションは万全だ。
「今自分に足りない部分が絶対にある」と自覚するストライカーは、「落としも守備も全部できればいいけど、できることは限られている」と目の前で見た小川のプレーを単純に取り込もうとするのではなく、「自分の抜けている武器を最大限に出して、自分の足りない部分を補いつつ、得点やチャンスメイクの部分で貢献したい」と自らが持つ武器で勝負の場へと向かう。
(取材・文 折戸岳彦)▼ドバイカップU-23特集ページ
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